新しい命の誕生
次男坊夫婦に第一子が生まれた。
自分の子供が生まれたのと違い、息子たち夫婦に「無事に」子供が生まれることを、遠方より祈る他、なかった。
「無事に」というのは、命の誕生という厳粛な営みの中に、出産は、命をかけて取り組むことという認識が、親の自分に既にあるからだろう。
いろいろな心配が心をよぎり、そのようなことが杞憂に過ぎないといえるまでに、沢山の心配事が現実にあった。
そうして生まれた新しい命。
よく、孫は可愛いというけれど、今まで自分はそういう経験をしてこなかったので、ピンとこなかった。
しかし新しい命を目の前にすると、自分の遺伝子が、この新しい命に連なっていることがわかった。
自分の息子が父親になり、子供をあやしたりしているのをみると、息子もまた新しい父としてこの世界にいることが感じられた。
出産から百日を経過し、「お食い初め」の儀式を行った。
ボクはすっかりお爺ちゃんになった。
お爺ちゃんを経験することもまた、新しい役割なのだ。
この世界に「お爺ちゃん」がひとり生まれたのだ。


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