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2006年5月19日 (金)

映画「セント・オブ・ウーマン」を嵐の晩に。

「どうやって生きていける?」と、アル・パチーノ。

「足が絡まっても踊り続けて・・・」そう青年チャーリーは答える。

今まで何度も観てきた。アル・パチーノが念願のアカデミー主演男優賞をとった「SCENT OF A WOMAN」(1992)。今夜なぜか観たくなって、DVDを借りて通しで観た。台風1号による大雨とこの映画は、まったく関係ない。しかし僕の記憶には、週末の雨の晩に再会した名画として残るかもしれない。

特に、タンゴを踊る場面が息を呑むほど切なく、とても素敵だ。パチーノのタンゴの相手をした女性(ガブリエル・アンウォー)は、今、どうしているだろうか?昔、ラックス・スーパーリッチのTVCMでみたことがある。<華>(はな)と呼べる人生の美しい時を、この映画に永遠にとどめて、それでも人生は続く。素敵なままでいてほしいなあ。

今夜この映画を観ていて、いままでとは違った感情移入をしている事に気がついた。これまでは青年チャーリーの方に、どちらかといえば感情移入していた。けれど、今夜は年老いたパチーノの方に感情移入している。青年は僕の息子たちのように感じられた。

映画は歳をとらない。だから、こういうことが起きる。とても面白い。

映画「街の灯」のメイン・テーマが効果的に使われている。そして、チャーリーという青年の名も、チャールズ・チャップリンへのオマージュかもしれない。胸に温かいものが残る映画である。

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