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2006年6月25日 (日)

明治大学 LIBERTY TOWER

Vfsh0012Vfsh0009 土曜の午後、明治大学を受験する息子と神田・駿河台にあるリバティタワーを訪ねた。どえりゃあ~高いビルだがね(名古屋弁!)。まず17階にある<スカイラウンジ暁>で腹ごしらえ。僕はとんこつラーメン360円也。息子はチャーシューメン500円也。味よし。眺めよし。お値段よろし。

Vfsh0010_1 高層階からの一望。お茶の水の街が眼下に広がる。17階の学食から1フロアずつエスカレーターで降りてみたいと息子は言った。空いた教室に入り着席してみたりした。大学生になった自分をイメージする。う~ん。一緒の僕も大学を受けたくなってきた・・・。

Vfsh0008 LIBERTY TOWER の1Fに図書館はあった。ロダンの言葉が掲げられる。

<肝心な点は感動すること、愛すること、望むこと、身ぶるいすること、生きることです>

ここにコトバを掲げようと誰かが発案し、それから古今東西の先哲の数多の名言を吟味したのだろう。そして一人の男(ロダン)のコトバが選ばれ刻まれた。図書館に入館する度に、このコトバの元を通る仕組。とてもいいアイデアだ。言葉の力は剣よりも強し。

感動と愛。希望と意欲。身震いするような何か。そして、死ぬな。生きよ。ーそうロダンは静かに僕らを励ます。

その標語を見上げながら、傍らの息子に言ったー。「君が明治の学生になったら、この図書館を自分のものに出来るんだね」。

大学4年間。約1500日。人生における貴重なモラトリアム。学び、恋し、友と出会い、語らい、生きる。自らの航路の最初の舵を、自分で大きくきってほしい。

sauve qui peut.(ソーヴ・キ・プ) そのコトバがふっと浮かぶ。「生き残れよ・・・」。沈み行く船と運命を共にする船長が最後に部下に告げる言葉。

それがsauve qui peut.

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コメント

神田駿河台の辺りは、古き良き学生街という雰囲気が残っていてとても好きな町です。もっとも明治大学はと~っても立派なビルに変身してしまいましたが・・・。
大学4年間が「人生における貴重なモラトリアム」という考えに大いに賛成します。この4年間に考えた事、経験した事がその後の人生に少なからず影響を与える事もあると思います。
息子さんの受験が良い結果になる事をお祈りしています!

投稿: 麻波郎 | 2006年6月26日 (月) 09時43分

麻波郎さんへ

チャーリーはずうっと「モラトリアムの時代」を過ごしているような気がします。その出発点が、大学時代であったと思います。

当時は「モラトリアム」を<執行猶予>の期間ということで、少し受動的なニュアンスで捉えていたようでした。

しかし、人生という期間が、固定的で修正不能の、成功だけを追求する直線的な時間ではなく、柔軟でいつでも再トライができて、失敗も成功も受容できる円環的な時間(リニアというんでしょうか?)と捉えたら、もっと豊かになると思っています。

チャーリーは、終生勉強して、そんな時間を過ごせたらいいなと思います。

息子には大学に入ったら、勉強だけでなく、人生の友を見つけてほしいし、恋も経験してほしい。僕の方が、夢を描いているかも。

子供の方が、大人です。

投稿: チャーリー | 2006年6月26日 (月) 15時19分

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