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2006年6月12日 (月)

映画「冷静と情熱のあいだ」のフィレンツェへ

美しいOpening。昨晩、恋愛に興味を持ち始めた息子にお勧めの映画として選んだ。

暗闇にピアノのソロが静かに流れる。(ケリー・チャンが)英語で「フィレンツェのドゥオモはー恋人たちのドゥオモ・・・」「永遠の愛を誓う場所・・・」とささやく。続いて二人の密やかな会話が日本語でー。

ケリー「いつか一緒に登ってくれる?」

竹野内「いつ?」

ケリー「うーん、例えば・・・十年後。・・・順正、約束してくれる?」

竹野内「いいよ、約束しよう」(フル・オーケストラの音楽の高まり)

Vfsh0084 フィレンツェの眺望ー。メイン・タイトルが決まるこのシーンは何度見ても鳥肌が立つ程美しい。

フィレンツェ。ルネサンス発祥の地。そこで見たボッチチェリの「ビーナス誕生」、その肌の輝きの感動は今でも忘れられない。

Vfsh0083 これはひとりの男がひとりの女との約束を守るまでの物語。映画のエンドでは、クロード・ルルーシュの名作「男と女」へのオマージュが見られる。

Vfsh0081_1 竹野内豊がいい。低い声がいい。その眼差しも。はにかんだような笑顔もまた。彼のその笑顔を見るだけでも価値があると思う。

僕にもいつかフィレンツェのドゥオモに一緒に登りたい女性(ひと)がいる。あるいはその人と共にその息子たちと一緒に登ることになるかも知れないけれど・・・。

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コメント

こんにちは。この作品は、エンヤの美しい歌声が、流れていましたね。
わたしは、あおいの恋人、マーヴが、切なくて、彼は、本当に、あおいが、好きなのだろうに、と思いながら、見ていました。
篠原涼子さん演じる役どころも、好きな人に、心から、一番に思ってもらえない、苛立ちが、心に響き、胸が、痛かったことを、思い出しました。
男も、女も、誰かを愛し、誰かを求める。わたしも、ドゥオモに行ってみたいと、思ったのですが、この映画の公開あとに、日本人の落書きで、一杯になったとのこと。少し、悲しくなりました。

投稿: あくと | 2006年6月14日 (水) 06時51分

あくとさん
コメント、ありがとう。

おっしゃる通り、脇をかためる人々の魅力が、この映画を豊かにしてますね。

マーヴには大人の男性の抑制の魅力を、篠原さんには、一途な想いの切なさを感じました。(最近の篠原さんは魅力的。)ユースケ・サンタマリアもいい奴です。

ケリー・チャンはその勝気と素直さの裏に、心にいる少女はまだ自分を解放しきれていないように見えました。たくさん甘えさせてあげたらいいのに。

みんな、人を愛することで少しずつ素敵になって行けるといいですね。

ドゥオモの落書のお話、胸が痛みます。落書をした人々の永遠の愛のゆくえも、少し気になるところですが・・・。

投稿: チャーリー | 2006年6月14日 (水) 08時27分

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