オートミールの朝。
図書館の入口近くに持ち帰れる書架があって、そこに片岡義男の「アップル・サイダーと彼女」があった。懐かしくて手に取った。
角川文庫の片岡義男のシリーズは、何十冊も持っている。この本も昔読んだ。昨日の雨の中、クルマで息子を迎えにいった時に、久し振りに目を通した。
「オートミールの朝食」と題されたエッセイが最初に載っている。
読んでいるうちに、なんだかオートミールを食べたくなってしまった。スーパーで買い物をする時に、懐かしいパッケージを探した。少しパッケージ・デザインが変わった。けれどクエーカー教徒のおじさんは健在だった。
朝の食卓に、温かいオートミールは良く似合う。珍しそうにしている息子と一緒に食べた。ホットミルクを少し足して、食塩で味を整える。お腹に一皿分のオートミールはすんなりと収まった。
オートミールで、いまも僕のお腹は温かい。
新しい一週間はこのようにして始まった。
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