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2006年6月 2日 (金)

映画「キング コング」は良かった!

これは恋物語なんですねぇ。KING KONGとNAOMI WATTSの間に言葉はいらない。

Vfsh0040 ピーター・ジャクション監督は、言葉を介在させないで、視覚だけで恋の感情を描きたかったのだろう。目は口ほどにものを言う、という言葉があるけれど、キング・コングのつぶらな瞳に宿る感情を、ナオミ・ワッツと我々観客だけが知ることができる。

NYでの雪の公園での“ダンス・シーン”はロマンティックで、このシーンだけでも見る価値あり。「あいのり」や「はにかみ」を見て恋の予行練習をしている我が家のKidzたちにもお勧めしたい。

それにしても、ナオミ・ワッツは素晴らしい。僕はデビッド・リンチ監督の「丸穂ランド・ドライブ」しかみていないけれど、彼女の魅力はどこから来るのだろう。アメリカの女優にある逞しさが、彼女にはない。瞳と口元が魅力的。ブロンドもいい。こう書いていると、全部いい!おそらく、知性と肉体の中間に彼女はプロットできるのだろう。

映画の系譜の中に、「美女と野獣」物がある。僕は子供の頃に見た一本のフランス映画が忘れられない。「ノートルダムのせむし男」という題名だった。小学校の低学年の時に、おそらくTVでみたのだろう。醜いせむしの男がノートルダムに住込みで鐘楼の鐘をつく仕事をしている。映画をみているうちに、彼のみかけの醜さが、映画をみている少年だった僕にとって高貴な存在に見えてくる。

それは美女に恋をしてそれを告白できない時に決定的になった。己の醜さゆえ、一度も言葉を交わさない彼の恋心が、ノートルダム寺院の鐘の音が鳴り響くときに、露わになる。それを僕は理解して感動した。狂ったように鳴り響く鐘の音に「なんて悲しい恋」なのだろう・・・と思った。その涙の記憶は、忘れられない。

そういう映画は、こころの中で創作に加わっているだろうから、観る機会があってもその映画をみるのは躊躇するだろうなあ。

映画「キング コング」は、僕のこころの奥底に眠っていた一本の映画的記憶を呼び覚ましてくれた。それにしても、女性は何故かくも荒々しい男性に惹かれてしまうのだろうか?

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コメント

初めまして!

MyBlogにお越し頂き、有り難う御座いました。
ダーリン様のKibgkongの記事に同じく、私もナオミ・ワッツの良さ・美しさには
再認識させられました。
これからも注目していきたいですよね(^^♪
また、チョコチョコお邪魔させて頂きますので
今後とも宜しくお願い致します。
&TBさせて頂きました。

投稿: cocos | 2006年6月 5日 (月) 01時56分

cocos様

ナオミ・ワッツのでている「リング」は、私自身怖い映画は駄目なので、観れません。

しかし「リング」の彼女の叫ぶカットを目にする度に、彼女は適役だなあ・・・と納得してしまいます。

一般には、この「リング」がナオミ・ワッツのお披露目映画でしょうね。
美女であればこそ、叫ぶシーンもまた絵になるのでしょうが、彼女の場合、叫ぶ表情が美しい女優という気がします。

投稿: チャーリー | 2006年6月 5日 (月) 05時49分

初めまして。COCOSさんの所のコメントを拝見して遊びに来てしまいました。
この映画は本当にナオミ・ワッツの魅力を良く引き出していると思います。もっとも彼女の映画は「リング」しか見てませんが・・・。
今度「マルホランド・ドライブ」も見てみたいです。デビッド・リンチ監督も好きなので。
又遊びに寄らせて頂きます!
(勝手ながらTBさせて頂きました)

投稿: 麻波郎 | 2006年6月 6日 (火) 10時42分

麻波郎さん

コメント、ありがとうございました。

ナオミ・ワッツのファンの輪が広がる・・・ようでうれしいです。

「丸穂ランド・ドライブ」はお勧めです。リンチがお好きであれば、きっと楽しめます。難しい事抜きで、ナオミ・ワッツの魅力を堪能できますよ。僕はDVDを買ってしまった。

ハワイがお好きなのですね。
僕も大好きで、去年は次男坊の小学校卒業記念旅行を、彼の希望でしました。

またhpにお伺いします。

投稿: チャーリー | 2006年6月 6日 (火) 12時32分

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