お勧めー掘出し物「パブリック・アイ」
図書館の棚から何気なく取った「パブリック・アイ」。性格俳優ジョー・ぺシが1940年代の血なまぐさい報道キャメラマン役で主役をはる。観て、埋もれた名作を発掘した気分になった。(ネタバレなし。殺戮シーン故、男性向きの映画。)
パッケージのこういうフレーズで、キャッチUPされた。英文書体は、「L.A.コンフィデンシャル」っぽい。製作指揮はあのロバート・ゼメキス。
監督は、名脚本家(「薔薇の名前」「誰かに見られている」)のハワード・フランクリン。ジョー・ぺシは、「レイジング・ブル」「JFK」「カジノ」等、癖のある名バイプレイヤー。
「L.A.コンフィデンシャル」が脚光を浴びたとすれば、この映画は明るくないから、地味で目立たない。けれども観た人の心に残る何かがある。
引用されるモノクロームの写真(N.Y.の市井の人々)が素晴らしくいい。ハイエナのようにマフィアの抗争シーンを這い回る、ぺシがいい。
醜い男の中に、聖性をみる、といったサプライズがあった。
もしも「L.A.コンフィデンシャル」や「狼たちの街」のノワールっぽい雰囲気が好きなら、これはお勧めの映画。男を突き動かすのは、やはり女。しかも悪い女であることが共通項か。(1992年・ユニバーサル映画)
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