映画「シンデレラマン」に学ぶこと
実在のボクサーを描いたこの映画から、多くのことを教えられた。
コーチが如何に重要か。ロン・ハワードは繰返し、様々な局面でそれを描く。ブラドック(ラッセル・クロウ)を鼓舞するコーチ。挑発し、自信を呼び覚まし、泣かせる事を言って。まるで言葉の魔術師だ。
たった一人リングで戦うボクサーをスピリチュアルに支える力として、この二人の関係から学ぶべきことは多い。
そしてこの強いボクサーには戦う目的が明確にあった。故障に泣き、財産を失い、年を重ね、選手生命を絶たれた男が復活するまでの物語。どん底から這い上がっていくブラドックに大衆は希望を託した。大恐慌時代に夢と勇気と希望を人々に与えた男。実話を基に描かれる。「シンデレラマン」は「シンデレラボーイ」ではない。なにせ年季が入ってる。
記者会見の席上、 戦う目的を訊ねられて、彼はたった一言、こう答えた。
「milk」
この一言に、僕は胸を打たれた。
わかる。僕もまた「ミルク」のために働いている。
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