「ピアノ・レッスン」 BOW30映画祭から
原題:THE PIANO。今夜借りて観た。数年ぶりに唸る。類稀なる傑作。
カンピオン監督は♀。“皮膚”と“触覚”で性愛を描く。男性には絶対発想できない描写が随所に。世界の認識の仕方が♀と♂では違うのか。
ハーベイ・カイテルは野生の獣。裸体はゴヤの絵画のよう。その眼はホリー・ハンターを獲物のように舐める。「待て!」と静止されたワニのよう。食べたいっ。「お前のことで頭がいっぱいだ」「俺は苦しい」獣がそう訴えたとき初めて体を開くホリー・ハンター。生贄に捧げる肉。その豊かな背面。二つの白い丘陵。キャメラは愛撫する。
こういう描写で描ける日本人監督はいるだろうか?結局人間の本性はこういう処で暴かれる。どのように富を得ても真の豊かさとは別。
この映画は問いかけるー「あなたのPIANOは何?」
PIANOは象徴。主人公エイダはそれにより一度死ぬ。そして復活した。復活には愛がいる。PIANOはエイダを殺しそして生かす。運命を形成するkey factor。
エイダがピアノの鍵盤に指を当てる時が最も官能的だ。官能とは生そのもの。生は性。
それはわかってる。多分・・・。
「ピアノ・レッスン」の予告編はこちらで⇒ニュージーランド
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コメント
チャーリーさま、
ライブにきていただきありがとうございました。ちゃんとした挨拶やお礼もせず・・・。
ブログのお写真があまりにきれいで、驚いています。朝焼けは私の好きな色に輝き、その瞬間を共有している方々をうらやましくさえ
思います。(かく言う、私、その時間は夢の中・・)
投稿: キャロル山崎 | 2006年7月13日 (木) 03時49分
キャロル さま
いつも素敵なステージを ありがとうございます。
そしてコメントまでいただけて、大変恐縮しております。
キャロルさんが夢の中にいる間に、海と空と地上に訪れる朝を写真におさめられるなら、それはオートパイロットみたいですね。<潜在意識>にある自動操縦機能で、自分の求めている物事を無意識は知らない内に集めてくれるそうです。
チャーリーは楽しいことやホットするような話題を大切にしようと思います。
それはキャロルさんのステージにそのままあったこと。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
お返事が遅れましたのは、ステージ上のディーヴァ(歌姫)からこんな素敵なメッセージをいただけるとは思ってもいなかったので。
どうもありがとうございました。
投稿: チャーリー | 2006年7月14日 (金) 08時48分