「CRASH 」(クラッシュ)は必見の映画
世界を認識する方法論としてこの映画は有効だと思った。ネタバレは避けたい。興味のある方は記事下オフィシャル・サイトへどうぞ。
LAが舞台。人種の坩堝(るつぼ)。怒りと暴力の連鎖の彼方に希望もまた。ハリウッド映画が消費財とすれば、このCRASHは工芸品。本当に観て良かったといえる作品。
LAで長らく仕事してた時期がある。この街はクルマでしか移動できない街。貧富の差が路面の振動から伝わる街。しかしここは天使が舞い降りた街。心を鷲掴みにした監督はポール・「ミリオンダラー・ベイビー」(製作/脚本)・ハギス。
ロバート・アルトマンの「ショート・カッツ」やそれから学んだポール・アンダーソンの「マグノリア」を充分栄養にしてこのCRASHは複雑なプロットが見事に編上げられている。この映画には世界の認識の仕方について知性が出した結論がドラマとして展開されているとみていい。
LAとは、世界、地球のメタファーである。
天使もいれば悪党もいる。しかし人間こそ天使でもあり悪党でもある。そんなドラマに“衝突”してほしい。何かが変る。
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