« 新しい旅に、ほら、みんなが | トップページ | BABYLON あるいはYumingの予言 »

2006年7月21日 (金)

誰かに見られてる を深夜見てしまった

<SOMEONE TO WATCH OVER ME> が原題。リドリー・スコット監督の隠れた秀作。「エイリアン」の後、NYを舞Kdfbgzeg台にしたロマンチック・サスペンスを仕上げた。原題はジャズのスタンダード・ナンバー。冒頭はスティングが歌う。“お洒落”という言葉はこの映画のためにある。

本家アメリカでもほとんど宣伝なしに公開された。しかしとてもエレガントでビターな大人の恋の物語。トム・「プラトーン」・べレンジャーがシャイでハンサムな刑事役。ミミ・ロジャーズはグレイス。べレンジャーの妻役の新人女優もいい。

大富豪の女性と護衛の刑事の短くも運命の恋。身分違いのディテイル描写が丁寧。それに夫婦の愛が協奏する。リドリー・スコットが「大人の恋はこういう風に描くものさ」と云ってるような余裕の仕上がりだ。

D111556471_1OpeningのNYの夜景の空撮は、リドリー自ら行ったという。クライスラー・ビルが銀の蜀台のように美しい。とにかく全てが美しい。不貞すらも。

しかし愛してしまうことは不貞だろうか?彼は奥さんも彼女も同時に愛した。しかるに愛はトラボ~・・・。つまり、べレンジャーは稀有な幸運に恵まれた男といえる。勝手にすれば・・・。けれど彼の切なそうな顔がいい。

そんなことは現実には滅多にないだろうから、この映画はケーキのように楽しめばよい。

禁断の蜜の味というものもある。

(霧雨の午後、歩きつかれてTULLY'Sでコーヒータイム。全身エビアン水を噴霧されたビジネスマンの僕。なので書いたのに公開し忘れた。人生なんてそんなもの)

|

« 新しい旅に、ほら、みんなが | トップページ | BABYLON あるいはYumingの予言 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 誰かに見られてる を深夜見てしまった:

« 新しい旅に、ほら、みんなが | トップページ | BABYLON あるいはYumingの予言 »