ジダン 神が愛した男 見ちゃった
昨晩、有楽町の映画館で観た。なかなか面白かった。最初から最後までジダン、ジダン、ジダン。
神が愛する前に、作り手の監督やカメラマンがジダンを愛してる。そうでなければジダンを見続けていられない。僕の愛よりそれは強そうだから、僕にはこれ程長い時間は必要ない。20分位にまとめた方が、映像作品としては締まったろう。
残念なのは、空からピッチを見下ろす視点のなかったこと。超望遠レンズが水平にジダンを狙ってるから彼の空間は歪んでいる。真上からジダンを見れば、彼の動き、導線といったものが描けたろう。これはないものねだりかもしれないが、クリエイターとして真上からのショットを意図して選ばなかったのなら許せるが、全体の映像の設計からミスとしか思えない。
しかし凄い。
人の壁。スタンドの数万人の人の壁。そこから発せられる音響。サウンド・クラウド。そしてスタンドを取囲む広告ー特に電飾で動きのある広告。それはピッチの向うにウェーブのようにみえる。
ジダンは?淡々と走り続ける。そして彼の予言が映画の最後の方で明かされる。現実を先取りするように。僕らがTVでみてるサッカーはゲーム。しかしピッチの上は「プライベート・ライアン」のオマハ・ビーチのように銃弾が飛び交い、人が倒れ呻く世界。サバンナを疾走するオヤジーそれがジダンだった。
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