ジャーナリストの使命とは?
Journalist。美しい響き。けれど「朝日ジャーナル」は廃刊になって久しい。僕たちは毎日おびただしい報道(TV、新聞、雑誌、ラジオ、web)にふれる。期待して「トップキャスター」を見たけれど、バラエティだった。印象的。象徴的。
とても大判。ニューヨークタイムズ100周年記念特別編集。『フロントページ』。NYタイムズの1面で歴史は語れる。Journistの100年の歴史がそこにある。
例えば、1964年11月23日。JFK暗殺の日。日本語では「ケネディ狙撃され死亡。ダラス市内を車でパレード中。ジョンソン、大統領専用機内で就任宣言」。
英語はロジカル。論理的。
KENNEDY IS KILLED BY SNIPER AS HE RIDES IN CAR IN DALLAS;JOHNSON SWORN IN ON PLANE
紙面をみて判る。ここにはJFK⇔Johnsonの対立構造がある。IN CAR⇔ON PLANE.肖像の対称性。
一面の下の部分ー。
就任宣誓⇔暗殺 その構図。人生の明と闇。栄光と悲劇。生と死。
しかし不自然ななにか。早すぎる死。早すぎる宣誓。
結局、Journalistとして語ってはならぬこともある。レイアウトに託されたもの。Johnsonはやがてヴェトナムという地獄を背負う。疑惑もまた。
恐ろしい執念。JFKの肖像写真。白いキャメロット。Johnsonの肖像。grayの背景。gray eminence は黒幕の意。
事件の表層を報道するのは誰でもする。しかし深層を抉れるものは限られている。使命があるとすればそれ。
深層に真相は宿る。
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コメント
TB&コメ、有り難う御座いました。
JFK繋がりでTBさせて頂きました。(^_^;)
私もマスコミの一部として日本のマスコミの
欺瞞や矛盾を中から嫌と言うほど見させられました。
新聞や放送でしょっちゅう槍玉にあげている
不正や談合などは、それこそマスコミ内部に
巣食っているもので自浄作用も働かず近年は
視聴率や部数と言う魔物に憑り付かれています。
海外のジャーナリズムに学ぶ事も少なく、
それこそNETやローカルなコミュニティにより
自壊してゆくのを待つしかないのではと思い
壊れゆくマスメディアを注視してゆこうと
思っている今日この頃です。
チャーリーさんのように厳しくマスメディアを
監視し、啓発・啓蒙を繰り返す事がいずれは
大きな力になると信じ、これからも周囲の友人や
心ある人々とも論じ、連帯しまた、子供達も
育てていこうと思います。
堅い話ですいません(^_^;)
今後とも宜しく御願い致します。
投稿: cocos | 2006年7月 7日 (金) 11時24分
cocosさま
いつもコメント&TB、どうもありがとうございます。
僕も都の西北の大学に入ったのを振り返ると、マスコミやジャーナリズムの世界に興味があったからだと思います。
学生時代、志を持っていたマスコミ志望の仲間たちが新聞社やTV局、広告代理店に入ってそれぞれの歳月を経た今。
最初の夢や希望、志を振り返る時期かもしれませんね。
僕は永らく広告業界で仕事をしてきましたが、ある時この商売に疑問を感じ十年前に転進しました。転進して成功とかいうのではなく、どこに行っても自分の仕事が社会へ貢献できるという一点が自分には必要だと最近判ってきました。
もう人のせいにする世代ではなくて、こういう日本をつくる一端をになったと責任を負うべき世代。僕も自分のできることで、少しでも住みよい世界を目指していきたいと思います。
これからも宜しくお願いします。
投稿: チャーリー | 2006年7月 7日 (金) 12時24分