8/1 今日は「画二メ」発売日
がにめ。静止画をモンタージュしたショート映像作品。幻冬舎から本日8タイトル発売。自分が関わった作品があるので今日は記念日。(少し長いので飛ばし読みを。)
天野喜孝氏と葉祥明氏。才能豊かなビジュアリストにお世話になった。2004年5月が企画の発端で足掛け2年以上。Time goes by.得がたい経験をした。作品は私情をはさまない。けれど作品よりも自分の人生の方が大切な作品だということを、この経験は教えてくれた。
●天野喜孝氏「Fantascope~tylostoma」(ファンタスコープ~タイロストーマ)。 ⇒プロモ映像
大学の恩師が『幻燈の世紀』という著書を上梓された。フランス革命後、幻燈機による教訓劇がパリで盛んに行われたという。「ファンタスコープ」という言葉には詩的な喚起力があった。そこで天野先生の作品群にその名を冠した。暗幕に映される骸骨や幽霊が当時の民衆に革命の恐怖を呼び覚ましてたという興味深い史実。ファンタジーを目指す天野先生はワーグナーの「さまよえるオランダ人」からインスパイアされ絵の構想を練った。DVD企画のずっと前にこの企画は絵画として存在してた。だから正確には足掛け3年以上係わってた。やれやれ。
●葉祥明氏「葉祥明美術館 LINE」。 ⇒プロモ映像
絵本作家として著名な葉先生。何百冊もの素晴らしい仕事。80年代からバブル期にかけて油絵に向った。売る為にではなく生きる為に。思索を深めるために。映像化にあたってその油絵をテーマとして僕に預けてくださった。
昨日久し振りに2作品を見た。特に葉先生の「LINE」は心に染みた。葉祥明氏のオフィシャルHPで買い求めることができる。⇒こちら
僕の時計は既にずうっと未来に長針も短針も動いてしまってる。新しい映像の世界に挑戦するのは少し先になるだろう。
どのような苦労も全てが自分を養ってくれる。全てのことに謙虚に感謝したい。今日は自分が新たな地点に立ってることを知った穏やかな一日・・・。
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コメント
天野さんの絵、大好きです!
雰囲気があって、色気があって、みててあきないですよね。
でも、リンク先がきれててちょっと残念です。みたかったー。
投稿: ももんが | 2006年8月 2日 (水) 01時13分
ももんが さんへ
リンク切れを教えてくれて、ありがとう。
直しました。予告編がみれますよ。
渋谷のパルコのB1にある書店「リブロ」のカウンター左のDVDコーナーにありました・・・。六本木では・・・。書店ルートで売るという方針がはたして賢明なのか疑問。DVDショップで売るべきだとマーケッターの僕は思いますが。
探さなくては見れないなんて、なんか情けないっす・・・。
天野先生は、本当に絵を描くために生まれてきたような方です。
投稿: チャーリー | 2006年8月 2日 (水) 04時55分