『羅生門』を Denny's シアターで
観終わった。昔は映画館かTVで。いまではいつでもどこでもPCで映画が観れる。
今朝は海辺のDenny'sへ。6時からモーニング・サービスがはじまる。けれど僕はその前に来るEary Bird。トーストとホットコーヒーで『羅生門』を観た。店長さんがいつものように挨拶にみえる。
まるで偉くなった気になる。いつも早いので目立つから?でもうれしい。
昨日Appleの店員さんと話して判ったことだけど、DVDの情報量は多くてTVよりも液晶のPCモニターの方がディテイルが再現されるらしい。それは本当だ。羅生門に降り注ぐ土砂降りの雨はひょっとしたらお湯じゃないかと思えるほど、湯気が足許から上がってる。水蒸気の立ち上り方が雰囲気をつくってる。
『羅生門』はクロサワの豪胆さが構成に活かされてる。「藪の中」に「羅生門」をくっ付けたことが活きてる。
冒頭と最後の崩れかけた門は、「地獄の門」であると共に「天国の門」である。それをクロサワが意図したかは判らない。創造では無意識が造型に昇華することがある。
人間存在の闇を描きつつも赤子を抱きしめ歩みだす志村喬に希望を託したクロサワにあたたかな眼差しをみた。紛れもない傑作。真の映画的快楽に満ちている。
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