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2006年9月12日 (火)

新作映画「涙そうそう」 試写をみて

昨日東宝の試写室でみせてもらった。いいものをみせてもらった、というのが最初の感想。(この記事にはネタバレはありません。ご安心を。)

映画を観る前にあまり予備知識は入れないようにしてる。頭でっかちで映画をみたくない。けれど試写をみたかったのは<妻夫木聡>と<長澤まさみ>の印象的なクロースUPの写真と誰でも知ってる名曲「涙そうそう」のタイトル。

映画をみた後で「今、あい」の土井裕泰監督と知った。最初の危惧は「泣かせよう」とくるかなというものだった。けれど自然な感情のうねりがあってかなりジーンとくる場面がある。これは役者とスタッフそして沖縄というもうひとつの主役の力がシンクロしたからだ。

妻夫木君は「春の雪」の50倍いい。長澤さんは「セカ中」」の100倍いい。(「春の雪」と「セカ中」は同じ監督さんでした。ごめんなさい。でも「セカ中」では一滴の涙も流せませんでした。)

何故か、ジャン・コクトー原作の映画「恐るべき子供たち」を後になって思い出した。ジャン・ピエール・メルビル監督のほぼ処女作。兄弟愛が底流に流れる。

風土(沖縄)と民族の悲劇(沖縄人の悲劇)、そしてだからこその明るさがあってこそ兄弟愛が引き立つ。

やはり愛が世界を救う。

子供たちに、家族にみせたい映画でした。9月30日公開。⇒公式hp にいにい!

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