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2006年10月 1日 (日)

ナイト・シャマランの陰口をたたくのは

タマラン。・・・洒落になったろうか。昨晩みた『レディ・イン・ザ・ウォーター』の紹介記事や解説を読んでると、この国の映画批評の貧困さを痛感する。この映画はホラーではない。違う志向の映画に勝手な願望と推測で語るのはお門違い。

観客が好きな感想を持つのは全くの自由。けれどメディアで映画批評する人たちは自身のオツムの具合を晒してることを自覚すべきだ。タダで試写をみせて貰ってこきおろすのは止めようね。それはアマい。自分の金で映画ぐらいみてほしい。

絶対みてほしい。あるいは、絶対みるな。そのどちらかの話を観客予備軍にしてほしい。映画を語ることで報酬を貰うなら、それ位の覚悟はしてほしい。ちょっとしたケチをつけるなら自分で映画を撮ればいい。芸術(あるいは表現)にはケチがつきまとう。神ではなく人間が造ったものだから。問題は語るべき教養も見識もない人間が分かったようなことを書き散らして観客をミス・リードすること。

日本には故・淀川長治さんを最後として映画の伝道者はいなくなった。

新聞記者の書く映画評はあまりに勉強不足で読んでて気恥ずかしい。もうネット上のファンの方が遥かに見識がある。自ら無知を証明するような営みは紙面を汚すだけである。

たかが映画なのである。

■Tarzan(2006.10/11 No.474号)-P68のCinema欄「レディ・イン・ザ・ウォーター」評のジェーンさんとチータさん、もう一度映画をいちからお勉強しましょうね。

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