映画「ドリームガールズ」 ラスト・ショー
映画『DREAMGIRLS』をやっと観た。23日(金)の晩、シネコンで最後の上映ーThe Last Picture Show。
広いシアターに観客は数える程。まるで貸切の試写室のよう。そして本当に素晴しい映画だった。映画史に書き加えられる最高のエンタテインメント作品だった。(ネタバレはしません。)
単なる夢物語ではない。
アカデミー賞受賞作『シカゴ』で脚本を担当したビル・コンドンが脚本・監督。夢をつかんだ時に失うイノセンスも含め、夢と苦悩、孤独、そういう人生の複雑な感情を見事に描いた。ショービズの裏の世界も描かれ、歌と共にドラマがきちんと織りこまれてる。
何度も涙が滲んだ。歌に真の感情が溢れ出てくる。今の自分に通じる何かが歌詞から伝わる。人間の欲望、人生の逆境。愛の力。夢の挫折と復活・・・そういったものが観る者にエールとして働きかけてくる。
アカデミー賞助演女優賞に輝いたジェニファー・ハドソン(エフィ役)の素晴しい歌声・演技、エディー・マーフィーの歌の才能!、抑えた役どころのジェイミー・「コラテラル」&「Ray」・フォックス・・・。
そしてビヨンセ。
10kgも減量して臨んだ役造り。監督も知らずにダイエットに挑戦したと云う。ボディラインはコカコーラのよう。60年代の歌手の、あの背が高くほっそりした体型に。
監督にいわせれば、ビヨンセはものすごい努力家で完璧主義者。
やはりそうだったのか。美しさの影にものすごい努力が潜んでる。よし、ボクも自分の役造りに10kgくらい減量しよう。
ショービズで生き残る、サバイバル・ドラマである。
暗殺されたキング牧師の有名な“I have a dream”が繰返される演説の引用があって興味ぶかい。
DREAM。夢を掴む。
そう、それは自分で戦略を立てて精進しなくては。
| 固定リンク
コメント