「黒澤アーカイブ」を見て
日本SGIソリューション・キュービック・フォーラム2008で、黒澤プロダクションと日本SGIと龍谷大学が進めている「黒澤アーカイブ」のDemoをみることができた。
「影武者」と「乱」についての黒澤明監督の創作ノートがDemoの舞台となった。生前には読むことの許されなかった創作の源泉の記録である。再びこの二本の映画をみたいと思った。
映画がつくられる、まず頭の中に。イメージを強固なものにするために、表現の方向性を定めるために。脳裏に浮かぶ様々な思考がノートに刻まれる。誰にもみせないノート。そのノートは40冊程、あるらしい。
これから黒澤明を研究する人々に役立つものとなるだろう。
脚本家・橋本忍氏の著書『複眼の映像ー私と黒澤明』を再び手に取った。この本には、息詰まる創作の戦いが記されている。ひとりでは映画をつくれない。創造と創造の火花が散った処に映画が残る・・・。
そんなことをボクは思った。
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