徳永英明 ヴォーカリスト3
徳永英明が女性アーティストの歌う名曲のカバーアルバムを発表した。“最終章”と銘打つだけに、彼のヴォーカリストとしての3部作の締めくくりとなるアルバムになっている。
全13曲に初回盤Bonus trackとして「喝采」がついてる。この「喝采」がまた素晴しい。
「恋におちて」「やさしいキスをして」「まちぶせ」「月のしずく」「迷い道」「CAN YOU CELEBRATE?」・・・徳永英明の声質には恋の喜びより、恋の孤独を癒すような響きを感じる。恋は喜びより人に孤独を思い知らせるものであるとしても、尊い。・・・そんなことが伝わってくる気がする。
今、恋の只中にいる恋人たちは、それらをどう聴くのだろう?
人が人を求める気持ち、いや、求めざるをえない気持ちを、おそらく徳永さんは歌ってる。彼の辛酸をなめたキャリアが彼の表現をさらに深めた感がある。
今から十数年前、バブルの絶頂期に歌ってた徳永英明と出会った。長い歳月が流れた。
歳を重ねることが素晴しいーそう思えるアルバムは実はそう多くない。彼はそれを果たしたと、僕は思う。
それが何よりうれしい。
◎「ヴォーカリスト2」 ⇒ 過去の記事
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