「富裕層の財布」~富裕層の生態
プレジデント社からでた新刊書、「下流社会」(光文社新書)を著した著者(三浦展氏)が、今度は富裕層のお金の使い方を中心に、データに基いて分析してる。なかなか面白い。
富裕層は年収3000万円以上、もしくは金融資産1億円以上。ちなみに日本では金融資産1億円以上の富裕層は130万人いて、世帯数にして87万世帯と推定される。開業医、不動産、会社経営が多い。
一ヶ月の小遣いは富裕層全体平均で56万円。「こづかいで部長一人が雇える」(p27)という比喩には笑ってしまった。<小>遣いと呼べるかどうか・・・。資産5億円以上は、毎月229万円のお小遣い!
Great!
でも富裕層は忙しい。働きづめでお金が使えないほど、忙しい。だから富裕層になった訳である。使い切るより入ってくるから資産が形成される。
富裕層でないボクも忙しい。しかし働きづめでもお金は使ってる。(トホ・・・。)
通読して思ったのは、日本の富裕層はまだまだということ。
自分の消費を軸にしてる段階。社会や文化・芸術への貢献度は欧米の富豪に比べ低い。消費を肥大化させていって幸せだと人はどこまで思えるのだろう。案外、飽き飽きするのは早いかもしれない。お金が生きる瞬間というものは別にある。
昔バブルの時代、毎月信じられない金額の接待・交際費を営業開拓に使うことができた。けれど2年もそういう生活を続ければ、飽き飽きする。ポケット・マネーで行ける居酒屋がいいなあ~と思うようになる。
でも、一度でいいから、今月のお小遣い229万円、というのを体験してみたいなあ・・・。
うん。みんなと美味しいものを食べるパーティーでもやるだろうなあ。あわせて飢餓に苦しむ世界の人々へのチャリティーを企てるだろうか・・・。
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