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2007年8月 1日 (水)

アントニオーニが亡くなった

今朝の新聞を読んで知った。ミケランジェロ・アントニオーニが94歳にして、ローマで亡くなった。

ボクが大学生の頃に、アントニオーニにたくさんのことを教えてもらった。アントニオーニはボクの師匠であり、尊敬すべき映画人であった。

そのアントニオーニが亡くなった。

いつもそのような悲報を恐れていた。

それが今朝、訪れようとは・・・。

正直、悲しい。

きっとボクは、ローマを訪れることだろう。

あなたの墓前で語りたいことがある。

あなたのお陰で、人生の逆境を耐えることができました。

そしてあなたの果たし得なかったことを、ボクは果たしたいと思う。

ボクはあなたの愛弟子。

そう勝手に決めて、今までの人生を歩いてきました。

歩いてこれたのは、あなたの存在そのものの力です。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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コメント

すぐに会える方ではなくても、いつかその機会はめぐってくるかもしれない、生きてさえいれば。哀しい日だったんですねえ。悠久の人類の歴史の中で、同じ時代に生き合わせたこと、その幸いに、感謝です。その方のすばらしさ、少しでも多くの人に伝えていけたらいいですね。

投稿: たっち | 2007年8月 2日 (木) 11時02分

>たっちさんへ

ミケランジェロ・アントニオーニという監督の名前を初めて知ったのは、高校生の頃でした。

ミケランジェロ・・・という音の響きに、中世の芸術家を連想しました。アントニオーニという響きにはイタリア的なものを感じました。

そうやって、「情事」や「夜」「太陽はひとりぼっち」と彼の映画の世界に引き込まれていきました。

愛の不毛の三部作に、中高年を生きるアントニオーニの愛の苦悩が描かれていて、若者の自分には大人の世界を背伸びして見る感じがしましたが、彼の視線に「見るのこと哲学」を感じました。

苦しい時にこそ、芸術は人を癒すということを、アントニオーニに教えられました。

同時代に生きることのできた幸せを、思います。

ありがとうございます。

投稿: チャーリー | 2007年8月 2日 (木) 21時14分

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