映画「ランド・オブ・プレンティ」を観て
名作「ベルリン・天使の詩」で名高いヴィム・ヴェンダース監督のロード・ムービーが観たくなって、このDVDを借りた。
「ランド・オブ・プレンティ」・・・「豊かなる国」と訳せばいいのか。
この題名は反語的でもある。観てそしてとても感銘を受けた。
時として政治的状況は、作家の手によって神話的に解読できる時がある。この映画における9.11の傷、ベトナム戦争の傷、そしてアラブの問題、現在のアメリカの状況が寓意を持って描かれてる。
主人公の女性がとても美しい。その美しさには世界の希望が託されている。
「テロとの闘い」・・・云うはやすし。しかし・・・。
憎悪の連鎖をどうやってほどけばいいのだろう?そのヒントがこの映画の中にはある。
ヴェンダースの祈りが聴こえるようだ。
この映画の公式hp⇒ ◎
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