ザ・シューター 極大射程
最新作のDVDのラックがほぼ全て貸出し中になってた。それ位人気のアクション・サスペンス。二度借りてその度に堪能した。
主人公のスワガー(マーク・ウォールバーグ)が魅力的だ。「ディパーテッド」では怒ってばかりでアカデミー賞にノミネートされたウォールバーグがここでは見事に主役を張っている。引き締まったスナイパーを演じる。禁欲的な処がいい。
スナイパー(狙撃手)の専門的な技量、修練はひとつのメタファーである。孤独な職業に従事する者を表している。
その彼は、組織にも国家にも裏切られる。
しかし国家に忠誠を誓ってる彼は最後には悪を射止める・・・。
そういう筋書に引き込まれるのは、多くの人々が会社や学校や組織の中で疎外されたり逆境に立たされた経験を、大なり小なり経験してるからだろう。
組織に適応し、あぐらをかいてヌクヌクしてる奴らが最後にやっつけられる処に大衆の共同幻想を満たすカタルシスがある。
ボクも、クライアントのハートを射止めるスワガーになろうと思った。
スワガーは1.6km先の極大射程で射止める。ボクは僅かに2m先だ。
テーブル越しに、標的は座る。
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