「格差突破力」をつける方法
文藝春秋12月号の書評でこの新書の書評を読んで、興味をもった。洋泉社新書yから出てる。昨日日本橋の丸善で買ったのは、この本である。
著者は中山治(なかやま・おさむ)氏。21世紀日本研究所設立者。切れ味のいい文体で「格差社会をどう生き残るのか?」-その戦略の立案法を伝授する。
とても面白い。
如何に誤った情報やゴミ情報で、日本社会がミスリードされてるかが、舌鋒鋭く語られる。
例えば、儲け話は多く、書店にいけば株や投資の本が山のように置いてあるのに、身の回りで損をした人ばかりなのは何故か?ということが語られる。
情報を持っていないことが、如何に格差を産み出すか?
そんなことに気づかせてくれる本だった。
このような本は、結局どこでも買える形では出版されないのかもしれない。
毒だけど、解毒剤だと思った。
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コメント
日本社会がミスリードされているというのを聞いて、「たしかに」と思えてしまう今が寂悲しいですね。
マスコミは一方的に書き立てるし、政治家も自分の都合のいいところしか説明しない。
正しい情報がどれなのか、しっかり自分で判断できるようにならないと、今の日本ではすぐに流されてしまうように感じます。
気を付けないといけませんね。
投稿: とーこ | 2007年11月15日 (木) 17時10分
>とーこさん
きっと「志(こころざし)」を失ってしまった人々が多くなったのでしょうね。
きっと皆、青雲の志を持ってたはずなのに、長いものに巻かれてみたり、贅沢や欲にまみれたりしている内に、目先の欲得にかまけてしまったのでしょうか・・・。
考えてみれば、不幸なのは、そういう人たちです。
いつか気付いた時に、失われた時間の大きさに後悔するのではないでしょうか?
投稿: チャーリー | 2007年11月16日 (金) 04時31分