新書「お金は銀行に預けるな」
勝間和代氏の新刊(光文社新書)の刺激的なタイトル、その副題は「金融リテラシーの基本と実践」である。
キワモノ的なタイトルだが、なかなか興味深い内容だった。
例えば、その125ページにこうある。
ー(引用)私は、資本主義というものは、厳しいいい方をすれば「賢くない人から賢い人へお金が流れるしくみ」だと思っています。(引用 おわり)
智慧というものは、こういうことを云う。
マーケットは常に“損をする”人を探してる。カモがいないと機関投資家は儲けられないからだ。
こういう原則を忘れて、カモになってる人は数知れない。
住宅ローンにせよ、不動産取得も、マインドコントロールが効いている。本当に得をするのは銀行と不動産業界と国家であるというのに。一生の十字架を「一家の主(あるじ)」は背負い込むことになる。(ボクもまた例外ではない。)
賢くなければ、いろいろなむしり方をされる現代にあって、この本は良書のひとつだろう。
書店に並ぶ「お金儲け」の本に騙されるよりは、まずはお勧めの一冊である。
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