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2008年3月20日 (木)

アンソニー・ミンゲラの死を悼んで

昨日、イギリスの映画監督・アンソニー・ミンゲラ氏の訃報に接した。享年54歳。あまりにも若すぎる死。

彼の「イングリッシュ・ペイシェント」「コールド・マウンティン」「こわれゆく世界の中で」を観てきて、これから先、彼の描く新たな愛の世界を見ることができないことが悲しい。

今夜、彼の死を悼み、「コールド・マウンテン」を再見した。

彼は愛の世界を描く作家。

人が人を愛することを見つめ続けた作家だった。

二コール・キッドマンとジュード・ロウの会話にある一言、

tiny diamond.

ごく小さなダイアモンド

それが愛。

その輝き、光こそが、人生を照らし出す。アンソニー・ミンゲラはそれを信じ描き続けた。

決して甘いラブ・ストーリーではない。むしろ歴史と過酷な運命に翻弄され、命を賭けた男と女の物語。それらが、映画という形になって、彼の死後、世界に残された。

tiny diamond.

それは、アンソニー・ミンゲラの残した映画。

昨晩の新聞には、小さな死亡記事が載っていた。小さいんだなあ・・・。

アンソニー・ミンゲラを世界は失った。

けれど、彼が磨いたtiny diamondは、こらからも世界を照らし続けることだろう。

それは人間に捧げる希望の光。

あなたの映画は、世界で最も美しいもののひとつです。

ご冥福をお祈り申し上げます。

過去記事⇒ 「こわれゆく世界の中で」

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