« サクラ | トップページ | 不二家のレストランで »

2008年3月17日 (月)

ボーン・アルティメイタム

話題の映画を観た。

ほとんど手持ちキャメラで撮影された映像が、モザイクのように短いカットのモンタージュで編集され構成されてる。

このLOOKは成功してるが、せわしない。これからこの手の亜流のアクション・ムービーが増えるのかなあ・・・。

映画を商品として考えた場合、これにて充分な商品である。

けれど、創作としては、少しは緩急、メリハリをつけてほしいところだ。

ロールプレイイングゲームと映画は違うはず。

テクニックが全てに優先すると、こういう映画にならないか。

ボーンは全知全能の神のようにストーリーの先を読む。

この映画は傑作の香りがするけれど、それを絵空事にしてしまう危うい均衡の上に立っている。

この映画の全カット数は、果たして普通の映画の何倍あるだろう?

モザイクのような編集は、当然ノンリニア編集で。そのモザイクがエイゼンシュタインのモンタージュ理論とは違って、観客を退屈させないーその1点で成立しているようにみえる。

ボクの見方は、辛すぎるだろうか?

|

« サクラ | トップページ | 不二家のレストランで »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« サクラ | トップページ | 不二家のレストランで »