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2008年4月12日 (土)

東名 タイヤ直撃事故

(朝日新聞のasahi,comから記事を引用します。)

■死の直前、サイドブレーキ

 バスは名阪近鉄バス(本社・名古屋市)の大垣営業所の所属。静岡県の大井川鉄道のSLに乗る日帰りツアーの客39人と、死亡した運転手の関谷定男さん(57)、ガイドの乗務員の計41人が乗っていた。

 「前を向いていたら、タイヤがフロントガラスから飛び込んできた」。妻や友人とバスの後方の座席に座っていた柴田道義さん(66)は、タイヤが縦に回転しながら突っ込んできたのを見た。「何が何だか分からずびっくりした。顔にガラスの破片が刺さっている人もいた」

 ガラスを突き破ったタイヤは車内に入り込んだ。最前列にいた大脇まさをさん(82)は「タイヤが運転席の上を飛んできて、運転手さんを直撃した」。タイヤは座席のすぐ真横にまで転がってきて、そのあと乗降口の階段の下へ転がり落ちていったという。

 前から5列目に座っていた若尾正治さん(65)は左まぶたが切れ、ジャンパーに血のあとがついた。「下を向いていたらボーンと音がして、通路を細かいガラスがザーッと流れた」と語る。

 若尾さんは、バスは急に止まることはなく「スーッと停車した」という。大脇さんも「バスガイドさんが慌ててサイドブレーキを引こうとしたら、すでにブレーキは引いてあった」と証言する。

 同バスの幹部は「県警の人が『あの状況でよくブレーキを引いた』と言っていた。運転手は、意識があるかないかの状況のなか、タイヤの衝突地点から200メートル以内で車を止めたらしい」と話した。

(引用おわり)

サイドブレーキが引かれなかったら、さらなる大惨事が引き起こされた可能性が高い。しかし乗客の命は救われた。亡くなられた運転手・関谷氏が最後の意識の中でサイドブレーキを引いていたからである。

プロフェッショナルということを、そのサイドブレーキは示してた・・・。

プロとはこういうものだ、と示された関谷氏の死。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

asahi.com

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コメント

知りませんでした……
アイルトン・セナも、あの事故の時、
なにもしなかったわけではなく、
ブレーキを踏みステアリングを必死に切っていたのだ、という記事を思い出しました。

投稿: arriba | 2008年4月12日 (土) 19時22分

>arribaさん

セナの死後、F1ドライバーが死なないように、と安全策がたくさんとられたと聞いています。

今回の事故の教訓を、どれ位教訓として活かすかが重要であると思いますが、その後の報道では、事故を起こした方の車両管理はとても杜撰であったようです。日本には利益重視の過重労働の現場は無数にありますし。

いつまでも「知らぬ存ぜぬ」で通していくのはいけませんね。その度に貴い人命が奪われるなんて。

そういえば、もうすぐ、セナの命日です・・・。

投稿: チャーリー | 2008年4月13日 (日) 05時50分

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