「謎の会社、世界を変える。エニグモの挑戦」
エニグモ って、どんな蜘蛛?・・・そうエニグモの社員も駄洒落をいってた。
エニグモというベンチャー企業の企業物語を読んだ。
タイトルにあるのは、その書名である。(ミシマ社/\1,600税別)
博報堂の社員2名と、電通国際情報サービスの社員が中核となって起業した会社で、社名は「エニグマ」(謎)からインスパイアされた造語である。
起業前夜から2004年の起業、そして「ByMa」「プレスブログ」「filmo」など、世界初のwebサービスの開発物語を織り込んで、一編の青春ドラマとしても読める。
不思議な読後感だった。
本当に豊かな世代のストーリーなのか、苦労を苦労と思わせぬ品性によるものか、ちょっとセンチメンタルで、ふわっとした夢物語のようでもある。
千分の1の確率であるかもしれないが、こういう時を過ごせた幸せを、読者は少しお裾分けしてもらえるかもしれない。
ホイチョイ・プロダクションが、どこまでもエスタブリッシュメントの既成概念の象限で展開されたのに比べると、明らかに新しい世代の、新しい息吹が感じられる。
あやうさを感じるしたたかさ、とでも呼べばいいのか。
変質しないでほしいと願いつつ、エニグモのこれからを、見守りたい。
第一弾サービス BuyMa
第二弾サービス プレスブログ
第三弾サービス filmo
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