世界のマネーの行方
8月の最終日、今朝の日経朝刊のトップは、世界のマネーの行方に関する記事だった。
世界の主要株式市場からマネーが流出してる。
一言で云えば、マネーが退避行動を開始してる、ということだ。
今年上半期、金融リテラシーを学ぶことを決めた。学ぶことによって得られたものは、国際マネーの動きや習性に関する基本的理解。それは今まで知りえた知識とは、大きく異なる顔を持っていた。
書店に行けば、株式やFX、株式投信や蓄財の本が、これでもかという程、並んでいる。マネー情報誌もあまた出てる。
これらの本はあまり役に立たないことが、賢者の本には書いてあった。ボクも最近ではそう思う。これらの本はパブリッシャーが儲けるためのマーケティングで成立ち、購入者が儲けるためのマーケティングで成立していない。
金融業界が生活者に対して宣伝するTVCM、新聞広告もまたプロモーション。インテリジェンス(情報)ではない。得になるのは金融業界で、生活者の方ではない。住宅業界もまた、マーケティング上同じ構造をとっていると、ボクは考える。
本当に生活者が自らの生活を防衛するためには、生活者がインテリジェンス(情報)を得て、正しい意思決定を下すという自立性が必要ではないか。
金融リテラシーを学ぼうと思ったのは、そのConceptからだった。
ボクは、その勉強の過程なので、まだまだだ。しかし冒頭の日経の記事を読んだ時、自分の予測に近い現実を知って、あらためて世界のマネーについて、さらに学ぼうと思った。
小金を得るためのギャンブル的指南は、別の欲望に支配されてる。
しかし、人生をギャンブルになぞらえてはいけない。
生き延びなくてはならないから。
少なくとも、バブルを経験し永らくその低迷期を脱せずに苦しんできた日本人にとっては、そこで得られた教訓を、これからの人生に活かしていくことができるはずである。
識者の書いた本が必ずしも正しい道筋を示しはしない、ということを知るだけでもいい。
自らと家族の将来を守れるようになることが、ボクにとっては最後の自立のテーマである。
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