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2008年9月12日 (金)

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

「恋する惑星」で好きになったウォン・カーウァイ監督のラブストーリーに、ジュード・ロウが出演してなかったら、ボクはこの作品に出合わなかったかもしれない。

ノラ・ジョーンズとジュード・ロウのラブストーリー、正直あまり期待しないまま観た。

しかし、なかなかの佳作だった。

ブルーベリーパイのように可愛らしく、きれいで、愛しい小品。

ウォン・カーウァイ監督は、ケーキ職人になったかのようにこの映画を造ってる。

官能的な色彩、緩やかなストップモーションの持続、技巧を技巧と感じさせない巧みさで、この単純な物語を紡ぐ。

ジュード・ロウの大人の男の色気がいい。

もっとも、ジュード・ロウがカフェのマスターなら、お店はノラ・ジョーンズだけではなくて、一杯になってしまうだろう。

ナタリー・ポートマンがとても大人の女性になってて、よかった。クルマの描写などはちょっと絶品だった。

この映画はひねったシンデレラ・ストーリーかもしれない。

絶対に自分を裏切らずに自分を愛してくれる男性が遠くから自分を見守ってくれている。そういう関係性の中で女性は人間として成長をとげていく。そのご褒美に、王子様が求愛する。

映画を観てて、ブルーベリー・パイを食べたくなった。

街では、やはりブルーベリー・パイはいつも残るのだろうか?

この週末、ブルーべり・パイを食べに行こう。

公式HP

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