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2008年10月20日 (月)

映画「イーグル・アイ」

(この映画をこれから楽しむ人のために、ネタバレしないことは勿論、ストーリーにあまり言及しない方がいいと考え、違った角度から記事を書きました。ご安心ください。)

一本の映画をみたいと思うその潜在意識には、さまざまな期待が隠れている。

スピルバーグが撮るつもりでいた、という情報はボクにとって大きかった。

「AI」「宇宙戦争」「ミュンヘン」等をみてきて、最近のスピルバーグが現実世界に対して何らかの危機感をもっていることを感じてきた。

その意味で、スピルバーグが何を取り上げるかに、興味があった。

広告のビジュアル・イメージから伝わってくるものは、先端の技術的要素を加味したサスペンスではないか、というもの。それをみてみたいという思いがあったので、「アイアンマン」を選ばず「イーグル・アイ」を選んだ。そしてそれはほぼ正解だった。

見終わって、密度が高くて満足した。

若干辟易する位ジェットコースター・ムービーだったけれど。

ジェットコースターには、ひとりよりふたりで乗った方が楽しい(のではないか?)。

ジェットコースターの嫌いなボクでも、この映画なら充分つきあえた。

この「イーグル・アイ」に影響を与えた映画としては、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」があるだろう。それがどこかは今は語らない。

スピルバーグがキューブリックをリスペクトしていることがわかる。

そういうリスペクトしたやり方で、成る程そうか!とわかる処が、この映画にはある。

DVDになったら、もう一度きっと観ることだろう。

充分に現実社会で起り得ることが、プレゼンテーションされた映画。

人々は映画館では恐怖や妄想に対価を払って疑似体験を楽しむものだ。

ボクもまた例外ではない。

ぶれないスピルバーグの妄想力には脱帽する。

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