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2008年10月18日 (土)

黒澤明 「天国と地獄」

黒澤明が骨太のサスペンス映画「天国と地獄」を撮った時、おそらく世界の娯楽の頂点に黒澤は立ってたことだろう。

BSで観ながら、今まで何度も観てるこの映画の魅力について考える。

三船敏郎扮する権藤は「造りたい靴を造る」と語る。

それは、黒澤が「造るべき映画を造る」ということと同義に聞こえる。

三船の魅力は、そのまま黒澤の映画づくりにおける監督黒澤の魅力に等しい。

黒澤明の潜在意識を、この「天国と地獄」は、素直に投影してる作品であるとボクは思う。

三船敏郎が輝かしい。

彼が演じるのは、誇り高いクラフツマン(職人)の姿である。

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コメント

ぼくも見ましたよ昨夜。
学生時代、ゼミでこの映画をテーマにとりあげ、一こま一こまビデオを止めてカット割りを書き写していたことを思い出しました。
思えばあの体験が、今の仕事につながっているのかも……
ぼくの人生を変えた映画、といえるかもしれないのです。

投稿: arriba | 2008年10月19日 (日) 06時05分

>arribaさん

山崎努氏が、この「天国と地獄」で黒澤さんにオトコにして貰った、と語っていた記事を読んだことがあります。

力が漲る映画は、人の運命をも変えてしまうんですね。

それにしても、カット割をしたとは!

結局、コピー&ペーストでは駄目で、身体に刻み付けるゼミを経験されていた訳ですね。

佐藤勝の音楽も艶があっていいですね。特にヨコハマの妖しい界隈あたりに分け入るあたりが好きです。

投稿: チャーリー | 2008年10月19日 (日) 08時12分

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