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2008年12月15日 (月)

映画「ダークナイト」を観る前の空の変容

日曜は朝から氷雨が激しかった。

午後になって雲間から光が射してきた。

大空のドラマの進行を、パチリ。

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丁度、DVDで「バットマン」最新作「ダークナイト」を観ようとしてた。

映画が終わる頃には、とっぷりと日が暮れていた。

映画の世界は闇に包まれた世界で、善と悪がバットマンとジョーカーの戦いという形で展開された。

もはや勧善懲悪ではない世界。

悪の造型の方がすさまじく、善なるバットマンの孤独は深く、切ない。

今の時代性がこの映画には濃厚にたち込めていた。

見事な映画になっていた。

善と悪が相似形をしているーそこにこの映画の作り手たちの秀逸さがあった。

ホワイト・ナイトではなくダーク・ナイト(闇の騎士)がバットマン。

その善の葛藤にボクはやはり人間の苦悩をみ、かすかな救いをみた。

あまりに濃密なダークサイドの世界、ジョーカーを演じたヒース・レジャーの他界も含め、記憶に残る映画である。

そして映画は映画の世界であるといい得ない現実感こそが、こういう映画から得られる喜びであろう。

空の変容で、美しさを感じる瞬間もまた、やはり「光」である。

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