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2009年1月21日 (水)

オバマ大統領 就任演説

歴史的瞬間に立合いたかった。

オバマ氏の就任演説を、深夜TV中継でみた。

今までのオバマ氏の演説とトーンの違う現実的なその内容に最初は少し戸惑った。

しかし世界中が、オバマ新大統領のメッセージを正確に読取ろうとしてるに違いない。

早朝の渋谷駅で、毎日新聞の号外を貰った。

そこに就任演説の全文が英語と和訳で掲載されてた。

Image035 

何度も英文を読み、和訳を参照して、自分なりの解釈を試みた。

オバマ大統領の意図は、現実認識と覚悟をアメリカ国民に迫るものだろう。

19分間の演説に、アメリカの歴史がうめこまれていた。

大統領選とその勝利の祭りは終わった。

そしてサイは投げられたのである。

そこには真冬の冷たい川の流れがあって、オバマ氏はそれを知っている。

現実認識をこう表わした。

That we are in the midst of crisis is now well understood.

(よく知られる通り、私たちは重大な危機にある。)

そしてアメリカを再生しようと呼掛ける。

,and begin again the work of remaking America.

終盤はアメリカ建国の年、まだ独立革命が成功するかも判らなかった頃の、建国の父の言葉を引用する。

<in this winter of our hardship>

<the icy currents>

<what storms may come>

・・・

オバマ氏は、現実認識を独立戦争の厳しい戦いにダブらせ語る。

子孫にthat great gift of freedom(自由の偉大な贈り物)を届けたと言われるようにしようーそうAmericaに呼掛けて、締めくくった。

オバマ氏はこれからの苦難の道を覚悟してる。

その覚悟を国民にも求めたのである。

「責任の時代」であると。

オバマ氏に注目する。

それは、最も危機的状況の中で、最も困難なリーダーシップを発揮しようとしているからだ。

これ程過酷なポストは、他にない。

それを自ら勝取り、茨の道を辞さず・・・そんな男に注目せずにいられようか?

たんなる興味を超えて、現代の最高の知性の戦いを見守りたい。

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