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2009年2月27日 (金)

仙台 滞在時間5時間

東北新幹線はやて5号で仙台に着いたのが10時38分。

そして再び仙台駅に戻りMaxやまびこ120号で帰路に着いたのが15時44分。

仙台・宮城に滞在した時間、5時間。

その内、移動時間や休憩で2時間。

後はクライアントの社長執務室に、きっかり3時間。

11時半から14時半まで、執務室でランチを取りながら、プレゼンをし続けた。

最後に咽がちょっと嗄れた。

明方、渋谷のオフィスで、あと1枚パワーポイントを追加して仕上げ用意した提案書を持って新幹線に滑り込んだ。

それを元に説明を続けた。

クライアントの社長、常務、担当者方を前に、若い営業に手綱(たずな)をひかれつつ、こちらは芸を披露する。

三時間の披露(ひろう)は、疲労(ひろう)する。

しかし全てが終わって、心地よい疲れだった。

戻った仙台駅で、若い営業から「せっかく来た仙台ですから、ちょっと見物しませんか?」と誘われた。

けれど、ほとんど寝てないし、3時間も猿回しの猿の芸をやったのだから、速攻帰るよ、とひとり新幹線に滑り込んだ。

もうそんな余裕はない。

東京に戻る東北新幹線の車窓から、降り続ける雪景色を眺めていた。

満足だった。

再び、仙台に来れるかどうか。それはわからない。

しかし満足だった。

クライアントの困っている事を解消する提案をできて、満足だった。

そしてクライアントの顔に希望の光が宿るのをみた。

自分を信頼してくれている。

うれしかった。

そんな事を思いながら、悟った。

全てを決めるのは、「自分」だと思ってやってきた。

しかし、それは間違いだったのだ。

全てを最終的に決めるのは、「クライアント」だ。

ボクにその仕事を任せたのも、予算を切り出してくれたのも、それはクライアントが決めたのだ。

もしも期待に副えない内容であれば、つき返されるだろうし、首もすげ替えられるだろう。

だから全てを最終的に決めるのは、「クライアント」なのだ。

一回一回、勝負してきた。

そしてその勝負に勝ってきた。

だから自分が全てを決めてると思ってきたが、それは錯覚だ。

自分は選ばれてそこにいる。

クライアントにとって選ぶ理由があったのだ。

だからもしも他の者がこの仕事を引き継ぐ場合には、クライアントは再び選択し直すだろう。

任せるか、任せないか?-それはクライアントが決める。

お客が決める」ーこの単純な摂理に思い当たったボクは、少なくともお客に今は選ばれている。それは今にすぎないけれども。

しかし、それでいい。

勝負とはそういうもの。

気に入るか、気に入らないか、一瞬にして決まる勝負。

お客が決める」ーその自明の理に思い当たって、自分の中で解脱(げだつ)できるものがあった。

答えは、車窓の雪景色がくれた。

たくさんの努力、不安な夜、膨大な時間をかけて思考し抽出した概念が、走馬灯のように思い出され、流れる車窓の雪景色に重なった。

もう悔いはなかった。

人はそんな風に考えられるものなのだ、と知った。

これ以上つぎ込めるものがない程やった。

だから、後は全てクライアントが決める。

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2009年2月26日 (木)

始発のグリーン車に乗って

東海道線の始発で東京に出た。

朝の車両は充分座れる。

けれど、昨日と今日、グリーン車両に乗った。

慎重な交渉を進めたくて、どうしても自分の考えをノートにまとめておきたかった。

約一時間の移動書斎だと思って、利用した。

昨日は徹夜明け。

e-mailで送らなければならない文案の構成要素を、慎重に整理した。

幾つかの仕掛けをe-mailに施すことにした。

後で、この一通のe-mailが証拠となって交渉で有利に働くように、無意識にした。

今朝は、交渉ごとのテーブルで、どのようにすれば着地点が見つかるか?をノートにまとめた。

目的は、自分自身の安全の確保と交渉相手のモチベーションを高めること。

ストーリー、効果的な一言、そして相手が自分の思うように動けるよう考えた殺し文句。

そういった作業を経て、今朝の会議に臨んだ。

笑顔と余裕を演出して、小道具になるいろいろな資料も用意して、その会議で予想以上にいい結末を引き出すことに成功した。

相手と対決するのではなく、相手の気持ちを捉え、相手が動きやすいようリードする。

そういうことを上手に行えた。

その裏に、事前の周到な準備があったことなどないように。

きっと昨日今日のグリーン車は、それに役立ってくれた。

しかし、明日からは再び普通車両の住人になる。

近未来、いつでもグリーン車を活用するビジネスマンになりたい。

眠るのでも寛ぐのでもなく、仕事の場として利用するビジネスマンにボクはなりたい。

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2009年2月25日 (水)

週末、仙台でプレゼンがある。

それなのに、火曜日にトラブルが発生し、全く企画に手をつけられないまま、カウントダウンが始まった。

月曜日、相手とのちょっとした会話の中に「あれ?」とひっかかるニュアンスが混じってた。

火曜日、そのニュアンスが気になってリサーチすると、想定外の事が隠されてた事に気づいた。

体勢を立て直さなくてはならない。

しかし、そういう時に限って、他のトラブルも一緒にやってくる。

やれやれ。

久しぶりに、綱渡りをしている気分だった。

まったく企画に手をつけれないまま、火曜はトラブルの着地点を探って思考してた。

火曜はほとんど眠れず、明方いいアイデアが閃いた。

そして水曜、今日は「これだけはやる」と、事を限定し、その後の時間を企画作業に充てた。

寝不足でしんどいながらも、1/3位はできたろうか。

18時に撤収し食事を。

爆睡しなくては。明日の企画の仕上げに、クリアな頭が必要だ。

今回のプレゼンの準備は、最も過酷な状況下で行われたものになる。

しかし乗り切るぞい。

仙台よ、楽しみに待ってておくれ。

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2009年2月24日 (火)

花粉症と氷雨

冷たい雨の中を歩いてて、この季節はほっとする。

花粉を、雨がたたき落としてくれると思えば。

もっと降ってくださいな。

冷たい冷気にもまた香りがある。冬の最後の名残を感じる。

人生の陰影もまた、味があるのかもしれないと想像する。

夕刊には、インフルエンザもピークを過ぎたとあった。

それは、良かった。

本当は寒さが苦手な自分でも、花粉症のお陰で、雨もまた良し、という気持ちになる。

物事には二面性がある。

ある角度からの見方はこうである。

しかし、別の角度から見れば、こういう風に見える。

そんな二面性がある、と知ってれば、近視眼的なモノの見方から少しは自由になれるはず。

そんな事を考える花粉症と氷雨の関係。

花粉症にも、氷雨にも、だから感謝、感謝。

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カウンセリングを受けてる友から教わる

カウンセリングを受けて逆境から立ち直った友が、ある事を教えてくれた。

一杯飲み屋で飲んでいる時に、ノートを出して示してくれた。

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カウンセラーが書いた絵、らしい。

人は、「不安」や「恐れ」や「自責感」を感じる時がある。

その感情の奥には、「怒り」が潜んでるというーその「怒り」の存在に人は気づかない。

友は云った。

人は自分で自分の姿をみることができない。

・・・その通り。

「怒り」が抑圧されてることに気付かずにいたりする。

その「怒り」が「錨(いかり)」のように、今の感情の源泉に位置してると気づくだけで、自らの感情が少し冷静さを取り戻せるという。

それは学ぶべき智慧だ。

所詮この世は矛盾に満ちている。

自分自身がこの世界で少しでも安らかでいられるように、自分のことを知っておきたいと思った。

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2009年2月21日 (土)

TSUTAYA DISCASを休会する

TSUTAYAのネット・レンタル「TSUTAYA DISCAS」を休会した。

退会でないのは、休会だと、いつか復活できるから。

毎月2079円借りたい放題。そのサービスは、今後も多分レベルUPしていくことだろう。

結局、ビジネスマンは毎日DVDを観れる程、余裕がない。そこに辿りついた。

ネットで注文し送られてくるDVDに渇望感はない。皆が借りたい最新作は借りられない。

一番助かったのは、延滞という概念がないこと。

一ヶ月借りていても、問題ない。

けれど、それはこのDVDレンタル・サービスが、メインフレームになれないということ。

いつでも観たいものが観れる世界は、いずれオン・デマンド視聴で叶えられる。

TSUTAYA DISCASはいずれその視聴形態に移行するだろう。

いつかまた再入会するかもしれないので、よろしく。

インターネットサービスで、リアル店舗と比較できるレンタル・サービスとして面白い体験をさせてもらった。

ありがとう。

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花粉症対策 花粉前線一気に本格化

春一番が訪れた13日(金)。

その翌日の土曜、医者で「花粉症」の薬を処方してもらった。

2009年2月14日はバレンタイン・デイに花粉記念日。

一気に気温はあがった。

そして今週、本格的な花粉襲来が始まったと云う。

処方してもらった花粉症の薬は、錠剤と目薬。

夕食後に一錠。そして1日4回程の点眼。

30日分で、一日当り単価@74円。

薬のおかげで症状は治まってる。

しかし油断は禁物。

マスクを忘れずに。

今年の花粉の飛散、早く、早く終わってくれますように!

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2009年2月20日 (金)

早朝のラッシュで電車が止り

明方に仕事を終え、10時からのクライアントmtgまで時間があったので、着替えに帰宅した。雨が降ってちょっと嵐っぽい朝。すぐに東京へ向うことにした。

早朝の上り東海道線で、電車が止ってる。

もしかして・・・の予感通り、東海道線は事故で上り下りとも6時半頃ストップしてしまった。

藤沢に着けば小田急線が、大船に着けば、横須賀線や京浜東北線が動いてる。

その一駅までの距離がこんな時はるかに遠い。30分程缶詰になったろうか。

やがて動き始めて、大船で横須賀線に乗り換えた。

運良く、宇都宮行きの湘南新宿ラインがホームに滑り込んだ。

混んだ車内にぽっかり一人分の席が空いてた。まるで「座ってください」という風だった。そこに座った。それはラッキーそのものだった。少し眠らなくては・・・。

次の戸塚ですごいラッシュになった。座ってる自分の目の前にもラッシュが迫る。やれやれ。

iPodで音楽を聴きながら、このラッシュの事を考えた。

このラッシュを体験するために、わざわざ早朝帰宅した訳だ。

やはり自分は「ラッシュに向かない」。そう考えた。

大崎で満員の電車を降り、山手線に乗り換える。その山手線も素晴らしいラッシュだった。

やはりボクは「ラッシュに向かない」。

10時のmtgに余裕をもって浜松町駅に到着した。

ラッシュでお腹がすいた。ひさしぶりのモーニングをカフェで注文した。

コーヒーにトースト、サラダ、それにゆで卵。

やっと寛ぎのコーヒータイム。

「ラッシュ」を体験するための早朝帰宅。

そういうことにも何か意味がありそうだ・・・。そんな気がする一日のはじまりだった。

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2009年2月19日 (木)

喫茶トリアノン ジャパンケーキショー グランプリ受賞

高円寺で仕事の打ち合わせをした後、甘党の友人に誘われてカフェに入った。

友人が目をつけたのは、「ジャパンケーキショー・グランプリ受賞(日本1位)の大看板。

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広い店内、高円寺の地元固定客でほぼ満席だった。

ウェイトレスさんに、日本1位のケーキを注文した。

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ケーキを楽しみながら、男二人話が弾んだ。

ケーキのさっぱりとした甘味が疲労を溶かし、脳を幸せにする気がした。

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喫茶トリアノン。

JR高円寺駅の南口をでてすぐのところに、日本一があります。

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2009年2月18日 (水)

村上春樹氏 エルサレム賞スピーチ

村上春樹さんがエルサレム賞を受賞し、そのスピーチ原稿をネットで入手した。

英文を繰返し繰返し読んだのは、オバマ大統領の就任演説以来の事である。

TV報道で知ることと、本当のスピーチ内容との間には、大いなる“壁(the wall)”がある。けれど、このTV報道を支持したいと思った。

知られない事よりも、知られる事のほうが、大切だ。

net検索し、スピーチ原稿を入手して読解し、自ら知りえた情報で得られる感動を、手に入れた人は幸福な思いを共有するのだろう。

あまりに愚かな大人の醜態を、朝のTVでみるよりは、百万倍、日本人としての誇りを感じることが出来た原稿だった。

村上春樹は小説家である。

彼は自らをnovelistと定義する。

自らをlie(うそ)をつく人として定義する。

このスピーチで重要なキー・ワードは①the wallthe eggthe System だ。

村上春樹の最良の極超短編がここにある。

そしておそらくそれは、歴史に残る。

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2009年2月17日 (火)

大倉山の梅園

もしも検索エンジンがなかったなら、大倉山の梅に出会えたか?どうか?

遅めの昼の時間帯に、梅を見たいと思った。

神奈川 梅園 見頃・・・。

「and検索」をかけ出合えた東急線・大倉山駅傍の梅園。

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名所の梅林もよし。

しかし住宅街にひっそり佇む梅林もまた良し。

池には蛙。

その蛙らもまた梅見の風情。

白加賀という名の白梅が凛と咲く。

花を愛でる余裕を、失いたくない時もある。

そうやって自ら支えられる時が人にはある。

この大倉山の梅園は、隠れたる名所だ。

梅は寡黙だ。

寒さに耐えつつ、来るべき春への希望をつないでる。

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2009年2月16日 (月)

10kmを走る

日曜日にGymに行った。

春休みに入った長男が珍しく積極的で、彼は筋トレ、ボクは走りこみをした。

トレッドミルでいつもは時速7kmで走る。

そのペースを守りながら、20分走って5分ウォーキング、そしてまた20分走るというインターバルで、結局95分走った。20分×4回をこなしたことになる。

走ってる内に、10kmが視野に入ってくる。

消費カロリーが500kcalを超えたり、走行距離が伸びたり、走行時間を基準に走っていたものが、結局は10Kmを目標にする形に収斂されていった。

Gymで同時刻に斜め前のトレッドミルで走る女性のフォームが、素晴らしく美しかった。

その女性は時速10.9kmに設定していた。

きっとトレーニングを積んでいるのだろう。

1時間以上同じペースで走り続けていた。

ボクの10kmを牽引したのは、この女性がペース・メーカーとなってくれたからだった。

ボクがトレッドミルを降りても、まだその女性は走っていた。

予約ボードをみると、さらに30分は走る予定になっていた。(凄い!)

おかげで、今日は両足パンパンに張っている。

朝のジョギングをいつもの半分にした。

今日は足を休める月曜日にしよう。

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2009年2月15日 (日)

スパ・ラクーアで、ロウリュウを体験!

後楽園にあるラクーア(LaQua)に久しぶりに行った。ラクーアは都心にある温泉。

休日2880円と通常のスーパー銭湯に比べれば高い価格設定だが、それに見合う満足度がある。

①大人が憩う場。(小学生以下を制限。)

②施設が清潔。ゆったりしている。

③ロッカーが電子式。安全な感じ。

④露天風呂とサウナの充実。

昨日はそこで、初めて「ロウリュウ」を体験した。

低温のフィンランド式サウナで、14時から二時間おきに行われる。

60℃の乾式サウナの中にはすでに階段式に車座となった先客がいた。

中段に座って、待つ。するとGymのトレーナー的人が登場し「ロウリュウ」が始まった。

サウナの石に、アロマオイルを入れた水をかける。

蒸気があがったのを、バスタオルを旋回させ、サウナ室内の空気を攪拌させる。

熱波が対流し、体感温度があがる。発汗が加速させる。

二回、そのアクションが行われた。

面白かった。

始まる際に、拍手。終わった時に、拍手。

儀式的な感じが、面白かった。

このロウリュウを目当てにしている外国人も居た。

というのも、二時間後の16時に、ボクは面白かったので、再度チャレンジした時に、同じ外国人がいた。ヨーロッパ系の人が何人かいた。

きっと週末の楽しみのひとつなのだろう。

●東京ドーム天然温泉 Spa LaQua 過去記事

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2009年2月14日 (土)

野口悠紀雄 超「超」整理法

2008年9月16日に第一刷発行(講談社)なので、五ヵ月後の春一番の日(2/13)に購入したボクはレイト・カマーかもしれない。

整理法を求めていた訳ではなかった。

DIMEの2009.1.6号のキー・パーソンinterviewで、野口悠紀雄氏が「21世紀を生き抜くための『読み・書き・検索』」と取上げられ、その記事を読み興味をもった。

デジタルオフィス、グーグルフォビア(恐怖症)、クラウド・コンピューティングといったキーワードと共に、これからのビジネスに求められるのは。「検索」と「問題設定」の能力という主張が気になってた。

おそらくビジネス上の能力開発と技術革新に、興味があったのだろう。この本を読んで単なるノウハウ本にない哲学を読めて良かった。

知的生産の技術、知のスタイルを変える「検索」について学ぶ先には、「創造的な知的労働」について考えるヒントがある。P289で「知的労働者が搾取されている」(引用)ところへ辿りつく。

大前研一氏(1943生)と野口悠紀雄氏(1940生)は、同年代といえる。

違ったアプローチで知の技法を語り続けるお二人のベクトルは、ある1点で重なる。

若者たちが「スモール・ハッピネス」なまま搾取される側に回ってほしくないということ。

野口氏の言葉を借りれば「固定と停滞からは何も生まれない」(P294)ということ。

搾取は何も企業や日本国だけからのものではない。世界から搾取されるリスクがある。

漢字を読めず言葉をうまく使えない政治家が、言葉巧みな政治家にやられてしまう現実を、TVでみれる時代に生きている。

この本を読んで、早速Gmailを使えるようにした。

デジタル・オフィスはGmailで組立てられるから。

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2009年2月13日 (金)

やはり春一番でしたか

曇り空で雨雲が流れてた午後。

強風で東海道線のダイヤも少し乱れた。

帰宅途上、JRのホームで風がさらに強まった。皆飛ばされまいと、風を受けて立っていた。

少し冷たい風なので、ひょっとして、春一番?・・・そう疑った。

けれど、やはり春一番だった。

2009年2月13日は、ニッポンに「春一番」が吹いた日。

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2009年2月12日 (木)

ぷらり一人旅 東急池上線・大井町線

建国記念日の午後、また「ぷらり一人旅」に出た。

寒空が広がる。雲が地上を覆ってた。

荏原中延商店街の偵察・・・そのテーマを決めたのは上りの東海道線に乗ってから。

「ぷらり」がモットー。

用意周到な準備ご法度。偶然性と意外性で行きましょう。

東急池上線に、五反田から乗った。

この電車は気に入ってる。小さくしかしどこか品がいい。

荏原中延駅で降りて、すぐの商店街を散歩した。

期待してた程人出はなかった。

が、きちんと行き届いてる商店街の印象を受けた。

商店街を出た処で、中延駅という駅がみえたので入場したら、それは大井町線だった。

至近距離に、東急線のネットワークが交差してる。

大井町線で池上線に接続し、それから終着駅・鎌田で降りた。

蒲田駅は、ヨーロッパにあるホーム全体を天蓋で覆う駅のホームがいい。とてもミニチュアだけれどいい。

気づいたら、何も呑まず何も食べない鉄道ぷらり旅になった。

今宵は早く帰宅して、晩酌しよう。

それもまた「ぷらり」旅・・・さ。

晩酌時点では、もう一人旅ではなかった。

でもそれがうれしかった・・・。

●ぷらり一人旅

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2009年2月11日 (水)

スタバで仕事する

オフィスでは完全に他からの働き掛けを遮断して仕事に集中することは難しい。

息抜きでスタバでする仕事もある。

けれど、昨日は仕上げる覚悟で、スタバに入った。

11時40分に入って、ソファ席を確保。

英文からキーワードを抜き出し、十数本のコピーをつくる。

日本語と英語のコピーに磨きあげるのに、4時間かかった。

終わってスタバを出たのは16時。

ショート・ドリップコーヒー290円。

それで長時間自由に仕事をさせてくれる空間など、そうない。スタバが「第3の場所」というコンセプトたからこそ、こういう事ができる。

その4時間の間、隣のソファには3組が交代した。

最初のお客は、ぐっすり眠りに来た女性。(ボクの隣でよく寝るなあ、と感心。)

次のお客は、コミックスを読む女性。

3番目のお客は遅い昼食できたOLさん。バレンタインデイのチョコを自作するか否か、相手がいるいないで話が盛り上がってた。

集中が弛緩する時、隣の客の会話が耳に入ってくる。

タイムマシンに乗ったように、周囲の風景は変り、目の前の仕事は最後に片付く。

4時間。わが最長不倒距離。

PCから仕上げたコピーを、メールで制作会社に送ってお仕舞い。

そうやってスタバでの仕事が終わった。

ソファ席のおかげで、身体も心地よい疲労でおさまった。

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2009年2月10日 (火)

サラリーマン川柳 100句

今朝のTVで、恒例のサラリーマン川柳100句を各局取り上げてた。

思わずふきだす迷句ぞろい。

五七五に、現代の世相を切り取る知性!

大前研一氏の最新刊で、日本人の集団知の「低IQ化」を読んでる時なので、この笑いを誘うサラリーマン川柳の知性に、ちょっとうれしかった。

深刻な事を、笑いにまぶす。

それが本物の大人の知性だ。

日本人はユーモアが苦手と云われるけれど、この川柳を詠むと、日本人のユーモアのセンスはなかなかのもの。

為政者に面と向って云わなくとも、市井の人々は既に見抜いてる。

それはいずれ形となる。

暗い世相を明るくするネタに、皆が喜んで報道してる風だった。

リーマン・ブラザーズは破綻しても、日本のリーマンは健在であってほしい。

リーマンの世界の不条理は、そのまま世界の不条理である。

笑いは、現実をちょっと客観視する処から生まれる。

そして笑いは、活力を生む。

だから偉大だ。

●第一生命サラ川HP

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2009年2月 8日 (日)

映画「七人の侍」とプロジェクト・マネジメント

昨晩NHK BSで、再見した。

農民が野武士から村を守るために侍を雇う。ー「七人の侍」はそこから始まる。

(以下にストーリーを展開します。「七人の侍」未見の方はご注意を。)

映画の初めは農民が侍をリクルートする試み。リーダー格・勘兵衛(志村喬)が定まり、次に戦(いくさ)する侍をリクルートしてくシークエンスが見所となる。

そして人材は結集しプロジェクトは実体を持ち始めた。

七人の侍が村に入ってからは、戦のプランニングと農民の訓練に移る。ここは七人の侍と農民が様々な葛藤を経て臨戦体制へマインド・セットされていくプロセスがみれる。「旗」がつくられる。そのエピソードは印象的に使われる。離れ家三軒を捨て村を守る戦略が明かされる。

休憩を挟み、村の守りを固め、野武士の居場所に奇襲をしかけ、やがてクライマックスの戦が始まる。

ランチェスター戦略の戦(いくさ)。弱者の戦略。一騎また一騎と倒し、最後に総攻撃が始まる・・・。

その激烈な雨のシーンは2月に撮影され、黒澤は足に凍傷を負ったという。

戦で幾人も侍は命を落とした。農民も犠牲を払った。

しかし野武士に勝利する。

映画の終末、真に勝利したのは農民であると、生き残ったリーダー勘兵衛は呟く。

この卓抜なシナリオ(設計図)に、製作が長期化し、映画会社(東宝)が二度も中止を画策した。そんな舞台裏の危機を乗越え、通常の映画の三倍の製作費を費やして造られた「七人の侍」。裏側もまたプロジェクトであった。

黒澤の完璧主義の神話が強化された。

クリエイティブで勝利した。しかし経営を危機に陥れた。

賭けに勝ったが、映画が産業である時代はさらにマネジメントに力点を置く。

ここで勝利の女神は、黒澤明に微笑んだ。

その微笑は、しかし後年黒澤を、苦しめる原因にもなった。

創造とビジネス。その永遠のアンビバレンツ。

プロジェクト・マネジメントをこれ程、映画の中で描いた映画も稀であろう。

勘兵衛(志村喬)に黒澤明の無意識は投影されているようだ。

勝利。

その勝利の絶頂で、勝っても敗れたと感じる人物を黒澤の無意識は造型した。

それを映画「七人の侍」を再見し、確認した。

これからもまた何度もみることになる映画である。

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2009年2月 7日 (土)

大前研一 最新刊 <「知の衰退」からいかに脱出するか?>

大前研一氏・最新刊は「集団知」をフィルターとした「21世紀日本人論」(光文社)である。

440ページのソフトカバーのこの本を買ったのは、その副題に惹かれたからだった。

そうだ!僕はユニークな生き方をしよう!!

第1章:「低IQ社会」の出現 第2章:官製不況の根は「知の衰退」 第3章:一億総「経済音痴」 第4章:政局と「集団知」 第5章:ネット社会と脳 第6章:無欲な若者と学力低下 第7章:「集団IQ」を高める教育改革 第8章:「低IQ社会」で得をしているのは誰か 第9章:勝ち組から学べ 第10章:21世紀の教養 

以上10章でで構成されている。

大前氏の文体は話し言葉のようで、歯切れがいい。だから同じ読書スピードで読んでいける。

内容は辛口だ。場合によっては抵抗感を覚える人も多いだろう。「低IQ」という集団知の視点は耳に痛いことばかり。

しかし大前氏の読者は「このままではいかんぞ!」と彼に発破をかけられることを内心望んでいるはず。

そういう意味で啓蒙書である。

その論理思考は、普通の日本人と日本社会からみると、アグレッシブ(攻撃的)で、革新的だ。この論理が日本社会に拒絶されるのは、既得権を守る守旧派にとっては容認できない解決法であるからだろう。

この最新刊を読んで、強く感じたのは、大前研一氏の現代日本に対する深い危機感と絶望であった。いままで感じたことのない深みにあると感じた。

しかし彼の持ち味は、行動をやめないこと。

少しでも自ら出来ることで、日本を変えようとしているところ。

冒頭に記した副題は、大前氏に当てはまる言葉であろう。

大前研一さんは、充分ユニークな生き方をしている

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2009年2月 6日 (金)

最前線に適応するために

最前線とは何だろう?

弾が飛び交う場を「最前線」と仮定しよう。

最前線には、エネミーでなくとも相手がいる。

意のままにならない相手だ。弾を撃ってくる。

時間と共に状況は変る。

意思決定を速やかにし、生き延びなくてはならない。

生き延びる。

生き延びるために、正しい方向へと進まねば。

そんな時、合議で決められない時もある。

命令に従ってくれ。

「こうしてくれ」。あるいは「これをお願いする」。

・・・

「はい」と動く者がほとんどだが、中には、食ってかかる者もいる。

食ってかかる人の共通点は、全体の状況が理解できていないこと。

食ってかかる者の感情の捌け口に自分がなっていると感じる時もある。

「こうしてほしい」。

そうしなれば、皆が全滅する可能性があるから。

それでも「こうしてほしい」に従わない人もいるのが世界だ。

それでいいのだ。

民主主義の世の中だ。

降りたい人には降りる自由と権利がある。

けれど・・・。

けれども、その人の脱落で他の仲間が痛手をこうむらないよう、配慮しなくてはならない。

去るものは追わず。

しかし、自分の最前線をしっかり戦うためには、やはり一緒に戦う仲間のことを考えて冷静に行動することだ。

そうやって自分を戒める。

去る者よりも残る者のハッピーを考えなくては。

おそらく冷静と情熱の間に、最前線はある。

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2009年2月 5日 (木)

テレコムセンター

木曜の明方、お台場にいた。

10時からプレゼンがある。その準備で久しぶりに徹夜した。

夜明けに都心の雑踏で寛ぐよりも、お台場で時を過ごそうと思った。

クライアントへは、ゆりかもめ線「日の出桟橋駅」からも行ける。

ならば「テレコムセンター」のカフェで、エスプレッソでも飲もう。

底冷えする朝。

テレコムセンターのパティオの巨大な空間を眺めながら、エスプレッソを飲んだ。

ー思えば遠くに来たもんだ・・・。

そんな感慨が湧いた。

この広大なテレコムセンターの空間。

それはボクにとって「トポス」(心のふるさと)なのだろう。

この空間は、「虚」の空間。

この空間を「むなしく」するか、「充填」するのか、それはボクの生き方に掛かってる・・・。

その朝クライアントに提案する企画。一朝一夕に出来るもんか。

その自負がなければ、プレゼンなんて戦えないさ。

そして今に繋がる全ての出発点こそ、このテレコムセンターの「虚」の空間だ。

最新鋭の廃墟も今では十何年かの歳月を感じさせている。

でもこの「虚」の空間は、未だ健在だ。

周囲では、リーマンがPCに向かい、新聞を広げ、それぞれの朝を過ごしてた。

「虚」の空間は広大で、空気は冷たい。

ウールのコートを羽織ったまま、その空間に向かいエスプレッソを飲んだ。

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プレゼンの予行演習を、その冴えた空間で終えた。

●過去記事で・・・テレコムセンター

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2009年2月 4日 (水)

小銭の入金を試みた

十円玉、五円玉、一円玉が知らず知らずに溜まってしまい、気づけば何百枚。

子供の頃、郵便局に持ってって、木で作られた板に硬貨を載せて郵便局員さんがジャラジャラやって選り分けたのを鮮明に覚えてる。

子供心に、硬貨の大きさで選別するアイデアにしびれた。

今は機械でジャラジャラする。

銀行の窓口でお願いすれば、やってくれると思うけれど、なんとなくはずかしい。

いろいろ紆余曲折あり、空いてる時に銀行のATMで硬貨を入金することにした。

確か50枚までという上限があったと思う。

十円玉を50個、五円玉を50個と数えるのに以外と時間がかかる。

空いてたので、何とか半分を片付けた。

残りはほとんど一年玉。

これは予め50枚の小口でまとめておいて、ATMに入れよう。

1円って、軽いなあ。

けれど、これがお金の最小単位なのだ。

全て預けてしまおうっと。

そしてこれからは、崩すばかりでなく、少しずつ硬貨は使おうと決心した。

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2009年2月 3日 (火)

鎌倉大仏 あなたの横顔

長谷の大仏様を拝みに行った。

Image054やはり大きな御姿。

Image055その孤高よ。

Image056その孤独よ。

大風が大仏殿を飛ばしたと伝わる。

以来何百年も長谷の地に鎮座。

不易。

その有難さ。

何かが吹っ切れた。

また来た時、その御姿のままでいてください。

傍らで拝んでた人。

仰ぎみて祈る思い。

理解します。

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FIRE 嘘は嫌いだ。

JRのホームからパチリと撮った看板。

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福山さんのまなざしと、「嘘は嫌いだ。」のボード。

こころにちょっと共感が広がった。

そうだな。

嘘はきらいだな。

「嘘」という文字は、あまり綺麗でない。

その文字を入れてメッセージを送るのは、少し勇気がいったろう。

このメッセージ、競合メーカーのキャンペーンに対してではないですよね?

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2009年2月 2日 (月)

映画「チェ39歳別れの手紙」と私

いつの間にか、自分のブログに本音を書かなくなってた。

いや、本音を「書けなく」なってた。

日記なら、自分だけが読む。けれどブログという形式は、他の誰かが読むことを前提にして成立してる。だから本音をむしろ書かないことの方が多いかもしれない。

この映画は個人的な受止め方をすればいいので、万人向けではないと思う。

チェ・ゲバラ・・・えっ、誰 それ?

そういうのが自然だ。

ボクらの世代で、ゲバラを知らないものはいなかったけど、崇拝の対象ではなかったし、ボク自身、カッコいい男、ロマンティックな男というイメージが先行してた。

けれど、この映画をみてて、本音は哀しかった。

明らかに敗れると判ってて、あれだけの戦い方をして、ああいう最後で人生を締めくくったことへの無念さが、映画を観終わって自分の身体の中に入ってきた。

昨晩は浅い眠りになった。

朝、ああ映画のせいだなと自覚した。

あんな風に死なないでほしかった。

都市で今日も戦ってるビジネスマンがいる。

さまざまな困難と矛盾の中で、闘ってる。

そういう人間に、生き延びてほしいと思う。

だから、歴史に刻印され封印された記録は重かった。

しかし、観てよかった。

カタルシスがないからこそ、自分の生き方にきっとこの映画は何かを残してくれる。

辛いものを辛くない形で呑み込ませて・・・ソダーバーグにやられた訳だ。

映画もまたひとつの体験になる。

そんな事をボクは思った。

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映画「チェ 39歳別れの手紙」

ソダーバーグの「チェ・ゲバラ」二部作の後編を観た。

前編がチェ・ゲバラの「希望の物語」とすれば、後編は「絶望の物語。

淡々と描かれて、物語というよりドキュメンタリーに近い感覚でみた。

二部作はコインの表裏のように明暗が際立ってる。

けれど、チェはぶれていない。

医者として働き、戦意を失った兵士を冷静に引締め、最後まで戦う。

おそらくは勝利を信じられない状況を冷静に把握しながら・・・。

エンドタイトル・ロールでは無音のままたくさんのスタッフ名が下から上へと流れた。音楽でエモーションが生じないように、とのソダーバーグの意図を感じた。

この映画に政治的な意図はない。そして逆説めくが、チェ・ゲバラの内面を描くつもりもないだろう。

チェ・ゲバラの28歳と39歳を選んで、彼がどこでどう生き、そしてどう死んだかを、正確に映像に定着しようと試みたものだろう。

木立の中で、本を読んでいるゲバラの姿が印象的だった。

見上げる木立が風にざわめく様に、ゲバラの絶望を思った。

この二部の後半、だんだんゲバラがキリストのようにみえてきた。

それはソダーバーグがそのように描いたというより、ゲバラがそうだったのだろう。

永らく記憶に残る二部作になるだろう。

おそらくDVDでは観ないし、購入しないだろう。

劇場でみた四時間以上の時の一滴が、自分の記憶に残っていってほしい。

●映画「チェ 28歳の革命」

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2009年2月 1日 (日)

映画「敵こそ、我が友」

副題に「戦犯クラウス・バルビーの3つの人生」とあるこのドキュメンタリーを観た。

第二次世界大戦のナチス秘密警察(ゲシュタポ)の要職の男が戦後冷戦下のアメリカのスパイ、そして南米で反共活動に従事し50年以上も生き延びる。

ドキュメンタリーでありながら、戦後世界の裏面史をドラマのように辿ることができる。

あらためて、ドキュメンタリーの可能性を思う。

たくさんの人物への取材、記録フィルムを通じて、さまざまな事実のモザイクの蓄積から、勧善懲悪とは違った視点で、歴史と人間の運命について考えさせられた。

この映画はフランス映画だと思うが、このクラウス・バルビーの内面に迫らずに、この冷徹なナチス将校が何を成し、どう行動してきたかの事実とそれを取巻く証言者によって描いた事は、ヨーロッパの知性を感じさせた。

ナチ・ハンターと呼ばれる弁護士が、顔写真で南米に潜伏する別の人生を生きるバルビーを突き止めるあたり、日本人にない執念を感じる。

ひとつひとつの積みかさねが、ひとつの時代と個人をあぶりだしていく手腕は見事だ。

●公式HP

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