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2009年2月 2日 (月)

映画「チェ39歳別れの手紙」と私

いつの間にか、自分のブログに本音を書かなくなってた。

いや、本音を「書けなく」なってた。

日記なら、自分だけが読む。けれどブログという形式は、他の誰かが読むことを前提にして成立してる。だから本音をむしろ書かないことの方が多いかもしれない。

この映画は個人的な受止め方をすればいいので、万人向けではないと思う。

チェ・ゲバラ・・・えっ、誰 それ?

そういうのが自然だ。

ボクらの世代で、ゲバラを知らないものはいなかったけど、崇拝の対象ではなかったし、ボク自身、カッコいい男、ロマンティックな男というイメージが先行してた。

けれど、この映画をみてて、本音は哀しかった。

明らかに敗れると判ってて、あれだけの戦い方をして、ああいう最後で人生を締めくくったことへの無念さが、映画を観終わって自分の身体の中に入ってきた。

昨晩は浅い眠りになった。

朝、ああ映画のせいだなと自覚した。

あんな風に死なないでほしかった。

都市で今日も戦ってるビジネスマンがいる。

さまざまな困難と矛盾の中で、闘ってる。

そういう人間に、生き延びてほしいと思う。

だから、歴史に刻印され封印された記録は重かった。

しかし、観てよかった。

カタルシスがないからこそ、自分の生き方にきっとこの映画は何かを残してくれる。

辛いものを辛くない形で呑み込ませて・・・ソダーバーグにやられた訳だ。

映画もまたひとつの体験になる。

そんな事をボクは思った。

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