さよなら 渋谷
村上春樹氏の最新作「1Q84」を読み進んで寝不足気味のボクは、しかし渋谷に午前6時に降り立った。
この渋谷を、今日で終えるために。
いつもとかわらぬようにしようと決めていた。
スクランブル交差点を眺め、宮益坂の方へ向った。
渋谷を終える日。
・・・・・・
実際は明日も渋谷で仕事するだろうし、これから約二ヶ月位暫定的に渋谷に居る。
しかし、今日は「さよなら渋谷」の日と決めていた。
新しい世界に進むために、終えなくてはならない。
その最終日、とても忙しい一日になった。
想定外の忙しさだった。
早朝、午前、お昼、午後、深い午後、そして夕刻。それぞれの時間帯に仕事があり、ドラマがあった。
トライアスロンのように駆け抜けた。
けれど振返れば、ジグゾーパズルの一つ一つのピースが見事に収まった感じがする。
不思議な一日となった。
関わりある全てのクライアントと何らかの接点が保たれ、来週に移行する。
外界からみれば、今週も来週もあまり変らない。
けれど、本当は決定的に変る。
渋谷は谷底にある。
ボクはその谷底からはい上がろうとしていた。
毎日を鍛えようと思った。
ちょっとは逞しくなっただろう。
谷から坂を登る。
毎朝、ほぼ一番で登る。
そうして二年。
坂の上には、たくさんのご褒美が、用意されていた。
ジグゾーパズルの絵がみえた一日。
ありがとう 渋谷。
そして さようなら 渋谷。
また来ます
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