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2009年5月 7日 (木)

映画をつくること

高校二年の次男坊が、GW中に映画をつくった。

高校の先生が結婚されるので、皆で集まってビデオ・レターをつくろうという話だった。

なので、手持ちのハンディカムを貸してあげた。

ハンディカムの操作方法を教えようとしたら、「ボクはかなりできるよ」と云われてしまった。

前から意識することなく、撮らせてたみたいだ。

順調に進んでいるか、気になっていたが、自主的に始めた事なので、見守ることにした。

先週、ちょっと見てみる?と云われた。

見せてもらった。

ー「ビデオレターが撮れなかったので、映画をつくった」。

映画をつくった?

オールラッシュに近い状態で、映像をみて、驚いた。

しっかりしたエンタテインメントになっている。

高校生の同級生たちが集まって、あるストーリーに基づいてお話が展開し、最後に、先生の結婚を祝うという形に収斂してく。

確かなキャメラ・ワーク。

GWに編集するという。

ー編集したことある?

そう聞くと、このムービーメーカーは簡単なので、なんとかやれそうだ、と云う。

(頼もしい。)

映像にサウンド・トラック、そしてテロップと、上手にPCを操作して、ちゃんとしたムービーを仕上げた。

こちらが助言して、本人がそうだと思える部分は取り入れてくれたが、自分がこうだと思った部分は譲らない。

しまいには「監督」と呼んだ。

DVDに焼いて、結婚式場の宴会係に届ける処は、フォローした。

せっかくみんなのお祝いの作品が、万が一のアクシデントで上映できないとしたら悔やまれる。

式場でリハーサルし、そのDVDは再生できることが確認できた。

当日、もう一枚焼いてあげたDVDを本人に持たせた。

「万が一の場合には、このDVDを使いな、ね」

結婚式の披露宴は、とても盛り上がったらしい。

よかった、よかった。

自分が初めて8mmで映画をつくったのが、高校二年の時だった。

不思議なことに、次男坊は高校二年で、ハンディカムで撮影しPCで編集して映画をつくった。

いとも軽々とつくったことに驚いた。

絵を描くことも、楽器を演奏することも、映画をつくることも、次男坊には同じことかもしれない。

<映画をつくる>という心理的障壁など、ほとんどなくて、映画をつくったことに驚くと共に、教えられた。

たいへんな事だと思い込むよりも、見る前に飛べ。

そういうことが、若さ なのかもしれない。

映画監督になりたいならば、映画をつくればいい。

それを、次男坊から教えられた。

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