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2009年5月28日 (木)

村上春樹氏 最新長編小説 1Q84

(これはブック・レヴューではありません。設定もストーリーにもふれません。ご安心を。)

新潮社から5月29日に発売されるという村上春樹氏の久しぶりの長編小説が、既に書店の店頭を飾っていた。

それを手にとって、新刊上下巻の量感を確かめた。

パラパラと中身を読んだ。

IQ84(アイキュー84)だと誤読してた。

1Q84

ichi-kew-hachi-yon

そう小さく但書き。

BOOK1のイエローの帯には、過去と現在の相関にふれる文章がある。

BOOK2のブルーの帯には、心とものごとと世界に言及する文章がある。

村上春樹氏の意向で、徹底的に情報を遮断された中で、発売される最新小説の発行日は奥付では2009年5月30日とあり、HPや店頭のポスターでは5月29日と告知され、僕は28日に書店の店頭で、その最新刊の量感を確かめてる。

永らく小説からは、遠ざかってた。

生きる現実に比べ、小説家の妄想力や想像力は、自分を納得させてくれないと思ってた。

いろいろな小説を手にとっては、平台に返していた。

小説から遠ざかっていた永い時代、ボクは現実を戦っていた。

そして今も、戦っている。

けれど今日、ボクは、村上春樹氏の最新小説を購入することにした。

今日、自分がこの小説を手にとって店頭で逡巡している事に、何か意味があると思えたからだ。

買わないで、立ち去る自分がいた。

購入して、読み始める自分もいる。

二つの未来の自分がそこにいる。

そしてボクが選んだのは、購入して、読み始める自分の方だった。

村上春樹氏の初期の小説から、時代の空気を共にしてきた自分は、自分の生きる世界の解釈を、今一度、村上氏の世界に描かれる彼の物語の中で探ってみたいと考えた。

それが、ボクのこの「1Q84」を、今日手に入れた理由である。

ボクは、明日になったら、買わなかったかもしれない。

けれど人生というものは、そのようなものであると、既にボクは知っていた・・・。

ボクは、1Q84を読むべき運命にあったのだ。

1Q84(1)

1Q84(2)

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