トランスフォーマー/リベンジ
監督マイケル・ベイ、製作スティーブン・スピルバーグの「トランスフォーマー」第2弾を観た。
四本分位の映画を合体させた位のボリュームで、娯楽の王道を行ってる。
主人公サム(シャイア・ラブーフ)を護衛する黄色いカマロのバンブルビーは、今回もいじらしく、また強く、カッコいい。
この映画は、ターミネーター4と違い、完全なるフィクションの枠組みを守っているから、安心してみれる。
それにしてもたくさんのトランスフォーマーたち。
アメリカ軍の支援も得てるのだろう。
最新鋭の兵器が次々登場する。
本当にアメリカは現代のスパルタだ。
好戦的である。
戦って、エジプトの古代遺跡が滅茶苦茶になるのは、ゴジラが話題の都市を粉砕するのと同じ趣向だけれど、アメリカ人の持つ共同幻想を、そこに感じるのはボクだけだろうか?
砂漠の地での戦いは、イスラム世界とキリスト教世界の異文化同士の戦いを想起する。近くはイラク戦争を。
邪悪なディセプティコン(トランスフォーマー)はアメリカの軍事衛星をハッキングして戦術展開する。
いつも恐怖や危機は天空から降ってくる。そんな定石がアメリカ映画にはある。
アーサー王の聖剣伝説も下敷きになっている。
エイリアン、マトリックス、インディ・ジョーンズ、タイタニック、その他アメリカ映画の映画的記憶と神話学の合体。
世界に届けられる映像娯楽商品は、フィルムでパッケージされたアトラクションである。
このトランスフォーマーが面白いのは、善悪の戦いという単純な図式の中で、CGクリエーター等SFXスタッフが最先端にして最高の娯楽を生み出そうとするベクトルが一致してる処にある。
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