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2009年6月23日 (火)

刑事一代

刑事物が人を惹きつけるのは、なぜだろう?

現場での徒労と思える聞き込み等は、日常の我々の仕事に通じる何かを感じさせるからかもしれない。

組織との軋轢。

上層部との対立。

実在した平塚八兵衛。

それを演じる渡辺謙。

刑事が刑事であった時代だったのか。

しかし武勇伝ではない。

もしこのドラマをみる人が、所属する組織に順応し、権力を行使でき、上手に世渡りをしているならば、このドラマは、あまり心の琴線にふれないはず。

立ち回りの下手な愚直なまでの職業意識。

そんな処が、ボクの心に響いた。

黒澤明の「野良犬」と同じく、ウィリアム・フリードキンの「フレンチ・コネクション」と同じく。

時代が変ろうとも、仕事の本質には普遍性がある。

渡辺謙、渾身の演技にもまた、仕事の本質があった。

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