ターミネーター4
「ターミネーター」シリーズから6年。
最新作を、ターミネーター・ファンの次男坊と観にいった。
「ターミネーター4」は戦争映画のジャンルに入るはず。
人間(抵抗軍)とスカイネット(機械軍)との戦い。
機械軍のコアには、コンピュータ・システムがある。
人間と機械との戦いという図式の向うには、人間とシステムとの戦い、人類を滅ぼしてしまった人間の方法的懐疑と、人工知能の戦いという構図も透けてみえる。
人間同士にも戦いがある。
複雑化した世界。
そこに人間の意識と機械をハイブリッドした男(マーカス)も登場する。
ジョン・コナー演じるクリスチャン・ベイルのファンなのは、バットマン・シリーズで苦悩するバットマンを演じる彼を観たから。
ターミネーターの物語に、新しいトーンが生まれたと感じるのは、クリスチャン・ベイルに象徴される知性や理性軸の登場のせいか。
たくさんの映画的記憶が、注がれている。
「2001年宇宙の旅」「スターウォーズ」「マトリックス」、この3作品(シリーズ)からの影響が特に強いと感じた。
影響を受けることが創造の原点にあるのは、いいことだ。
アメリカの潜在意識が、このターミネーター4に投影されている。
2018年の崩壊したゴールデンゲート・ブリッジとサンフランシスコの光景、LAの光景をみると、今の世界が問題を孕んでいようと、まだ「やり直せる」世界であると思える。
シュワちゃんのカメオ出演にほっとする位、陰鬱な未来世界の造型。
その監督マックGって、何者?
調べてみなくては。
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