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2009年8月21日 (金)

愛という名のもとに

早朝iPodに古いTVドラマのサウンドトラックを入れて、家をでた。

始発の電車で、日向敏文氏の「愛という名のもとに」のテーマをひさしぶりに聴いた。

Dawn

そして

Friends

1992年のTVドラマ「愛という名のもとに」は、学生時代の友情と現実社会の矛盾と葛藤、そして痛ましいエピソードが核となり展開された。

唐沢さん、江口洋介さん、そして鈴木保奈美さん・・・若かった。

「東京ラブストーリー」が90年代バブル期に位置するとすれば、「愛という名のもとに」は、バブル崩壊期のTVドラマだったと記憶する。

今から二十年前の記憶が日向敏文氏の音楽によって甦ってきた。

あの時、仕事で多くの戦いに敗れ、手元には勝利のかけらもないという状態だった。

今から考えれば、多くの人々が仕事ではそのような経験をしただろう。

そんな頃、このテーマ曲に心洗われた。

友情をライフラインのように感じ、ドラマから自分の物語を汲み取ろうとした。

そして二十年後の今、気づいた。

手元には勝利のかけらもないと当時は思ったけれど、硬質の炭素原子のような蹉跌が、今では小さなダイヤモンドのように感じられる。

あの経験が今につながるライフラインだった。

転職も、今なんとか食っていることも、あの蹉跌が出発点だった。

そんな事に、音楽を通じて気づいたのだった。

人は誰も、愛という名のもとに“生き抜かなくては”ならない。

生き抜くことこそ至上命題で、勝った負けたは人生の価値を決するものではない。

勝とうと努力し生き残ることで、何かが手元に残る。

愛という名のもとに生き抜くならば。

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コメント

チャーリーさんの当時のご様子、
これまでの意識と歴史がすこしかいまみれて
とても励みになりました。
「愛という名のもとに」は曲もドラマ自体も
私にとっても大変印象深いものです。
当時社会に出て働く、ということに期待と希望があって、
早く大人になりたい、
いろいろあるんだなぁ、だけどこんな風に過ごせたらいいな、という
夢をドラマに重ねていました。
いまこうして時間を重ねてみて
「ドラマはドラマ」ということも知りましたが、
良き仲間意識とロマンを抱く心が生き抜く力が増す‥
そんなことも知りました。
当時仲良しだった友人はいまでも変わらず仲間、
あの秋の銀杏並木が好きなのも、このドラマのお陰です。
結構原点だったりします。
懐かしいあたたかい気持ちを思いだしました。
ありがとうございました。

投稿: | 2009年8月21日 (金) 12時07分

コメント頂き、ありがとうございます。

確か、東京・青山の絵画館前の銀杏並木が印象的な場所として使われていましたね。

学生時代から、夢と希望を胸に秘め社会に出て行く時代。その社会で現実にもまれ傷つくこともある・・・ドラマがある意味ロールプレイしてくれ、自分の置かれてる現実のドラマに新たな視点をもたらしてくれることもあります。

「愛という名のもとに」は、イノセンスについての物語でもありました。

本当に大切なものは地位や名誉でなく形あるものでもなく、友情や愛、夢というはかないものこそ守り抜かねばならないものだという思いが流れてた気がします。

仲間とは、同時代に、共有するイノセンスで結ばれた者たちをいうのかもしれませんね。

投稿: チャーリー | 2009年8月22日 (土) 06時43分

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