「長期投資家がニヤリとする7つのメガトレンド」角川SSC新書
「さわかみ投信」代表の澤上篤人氏の新刊を買った。
興味を持ったのは、メガトレンドについて書かれてる点。
①実物経済の時代。②本格的インフレ。③新興国の成長。④日本の産業構造の激変。⑤機関投資家。⑥個人金融資産の動向。⑦金融ビジネスの地殻変動。等について章を割いている。
長期投資家という概念に、未だ確信を持てないのは、十年後、二十年後という時間が、自分にとっては恐ろしく長い先の時間であるからだ。
けれど、考えてみると、それは二十代であろうと三十代であろうと同じこと。
時間は等しく与えられている。
やはりバブル崩壊から19年経っても株価が1/3のままである事が、トラウマとなっている。
19年前の長期投資家がいたとして、見事なパフォーマンスを上げたであろうか?
そういう懸念を覆すだけの、ロジックがあればいいのだが・・・。
バイサイドの情報をどう読み取るか?
読み取れるか?
それが、今ほど大切な時代はない。
書店に並ぶ金融関連の本を見ていて、つくづく思う。
バイサイドの情報は、絶えずオーバーライトされてる。
だから、本当のメガトレンドについて啓発される書籍が求められるのだ。
この本が真価を発揮する十年後。
その時に、おおよそそのトレンドがあたり、株価が上昇して投資家が良かった、と思うまでの十年間、自らを支えるロジックが、自分にあるかどうか。
そんな事を考えながら、読み始めてる。
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