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2009年9月 4日 (金)

なぜ「粗食」が体にいいのか (文庫)

新宿・紀伊国屋書店の店頭に三笠書房「知的生き方文庫」のこの本が積んであった。

立読みしてみると、なかなか面白い。

帰宅途上に、一気に読んでしまった。

粗食というと誤解が生じる。

この本の粗食の定義は、「豊かな風土から生まれた豊かな食生活」のことをいう。

日本人にとって「ご飯」が如何に大切か?

それがこの本には繰り返し書かれている。

最近、何をどのように食べたら身体にいいか?ーそれを考えている。

庄内地方で仕事をした。

その土地でとれた野菜を食した時、あまりの美味しさに心打たれた。

この本の最後には、こんなフレーズがある。

「植物を食べること」は「大地の恵みをそのまま受け取ること」です! (P211)

菜食主義というようなイズムではなく、「食生活」全体を考える視点が、この本にはある。

だから栄養素に分解して考えたりしない。

むしろ、食品を工場で造られたものと、そうではないものとに分けてみたりする。

すると、さまざまな事が解明される面白さ。

大地の恵みを受取って生きるならば、きっと幸せな生活に近づけるに違いない。

一杯のかけそば・・・じゃなくて、一杯のご飯。

その大切さ。

今の日本人の食生活を考えることは、そのまま未病に通じると思う。

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