なぜ「粗食」が体にいいのか (文庫)
新宿・紀伊国屋書店の店頭に三笠書房「知的生き方文庫」のこの本が積んであった。
立読みしてみると、なかなか面白い。
帰宅途上に、一気に読んでしまった。
粗食というと誤解が生じる。
この本の粗食の定義は、「豊かな風土から生まれた豊かな食生活」のことをいう。
日本人にとって「ご飯」が如何に大切か?
それがこの本には繰り返し書かれている。
最近、何をどのように食べたら身体にいいか?ーそれを考えている。
庄内地方で仕事をした。
その土地でとれた野菜を食した時、あまりの美味しさに心打たれた。
この本の最後には、こんなフレーズがある。
「植物を食べること」は「大地の恵みをそのまま受け取ること」です! (P211)
菜食主義というようなイズムではなく、「食生活」全体を考える視点が、この本にはある。
だから栄養素に分解して考えたりしない。
むしろ、食品を工場で造られたものと、そうではないものとに分けてみたりする。
すると、さまざまな事が解明される面白さ。
大地の恵みを受取って生きるならば、きっと幸せな生活に近づけるに違いない。
一杯のかけそば・・・じゃなくて、一杯のご飯。
その大切さ。
今の日本人の食生活を考えることは、そのまま未病に通じると思う。
| 固定リンク
コメント