たいやき 浪花家総本店
麻布十番にある制作会社と一緒に取組んできたクリエイティブが完成した。
その最終確認をするために伺った。
その晩手ぶらで行くのは躊躇われた。
何かないか?
そうだ、たいやきを買っていこう。
浪花家総本店。
閉まりかけのお店に入ると、ちゃんとお持ち帰りの用意がされていた。
ー十匹ください。
ーはい。
直ぐに手渡された手提げ袋。
中には。
さわってみると温かい。
ーさあ、温かい内に召し上がってください。
お腹をすかせた若いクリエイターのお腹の中に、たいやきは収まったようだ。
打合せ中に、わざわざ御礼をいいにくるスタッフもいた。
ちょっと、うれしい。
たいやきが、十人のお腹の中に収まった訳だ。
姿形もみることはなかった、たいやき。
だが、おめでたい。
ゲンを担いで、たいやき。
もはや仕事は一人で進められる段階を越えている。
大勢の人々の力なくしては進まない。
そういうことが、うれしい。
だから、たいやきでなければならない。
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