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2009年10月19日 (月)

マガジンの時代 80年代

週末に書庫の整理をした。

この二十年、たくさんの雑誌を保存してきた。

未来を生きるためには過去を処分しなくてはならない。

そう考えた。

未来が入り込む余地を、過去を処分することで造らなくては。

そうも考えた。

膨大な雑誌コレクションを保有するということは、マガジンの重量を支えるだけの強度ある空間が必要であった。

自分のコレクションの1/3は残そうと思い、手をつけ始めたが、やはり愛着のあるものだけに右から左へと処分する訳には行かなかった。

創刊号とか重要な号は残し、自分の愛着あるもの、既に廃刊されたマガジンを残すという方針に従い、けれど二日を要した。

それでも全作業の半分、峠を越えたあたりだ。

プレイボーイ、ペントハウス、ホットドックプレス、自由時間、日経マイスターetc.

2000年代より、面白い80年代。

今から二十年前は雑誌(マガジン)の時代だった。

男性誌の推移をみていると、それは男性の欲望の歴史だ。

ボクは広告会社に勤務してて、主に広告をウォッチするために男性誌を購入してた。

まだインターネットが登場していない80年代。

まだバブル崩壊を経験していない80年代。

広告や誌面には、若々しい芸能人が登場してる。

二十年という歳月はすべてを変えていくものだ。

それを、雑誌を処分する時に確認できたことは収穫だった。

男性の欲望とその欲望を消費に結びつけようとした雑誌の時代。

それが幸せな関係であったかどうか?-ボクには判らない。

けれど、その構造を今読解している自分は、メディアやメーカーに都合のいい消費文化とは別の幸せがこれからの時代に求められるだろうと、おぼろげながら想像する。

幸せは与えられるものではなくて、生み出すもの。

あるいは、そこにあるもの。

ひとりではなく誰かと共に。

あるいは、あなたと。

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