そのお言葉を馬力として・・・御礼の手紙
次男坊の高校ではコミュニケーション科目に、会いたい人にインタビューする実習がある。
次男坊の会いたい人は当時ロンドンに住んでいた。
ーロンドンに行って会ってきたら。
それから何ヶ月かが過ぎた。
次男坊は意中の人の帰国情報を得た。
やはり会いたい。
その熱意を親は叶えてあげたくて、オフィシャルに面会を申し込む術を伝授した。
いくつかの関門を乗越えて、相手サイドのマネージャーからOKの返事が得られた時は、本人も家族も心から喜んだ。
体調を万全に。
遅刻しないように。
間違った処へ向かわないように。
Tokyoの地理に詳しい自分がサポートしてあげることにした。
待ち合わせの時が近づいてくると、次男坊の顔は緊張で引き締まってきた。
カフェで五分前に立ち上がった時には、腹をくくったようだった。
それから一時間・・・。
相手とそのマネージャーは高校生の次男坊にたっぷり応えてくれた。
(ありがとうございます。)
すがすがしい顔で次男坊は戻ってきた。
心からほっとしたのは彼だけではない。
サポートした自分の方が、もっとほっとしてる。
本人は精神的に満腹だ、と面白い表現をした。
昨日御礼の手紙を書くよう話した。
その御礼状には、こんな表現があった。
(がんばりなさい!!)という相手のメッセージに対して
ーそのお言葉を馬力として文武両道頑張ってまいります。
その表現をボクは次のように訂正した。
ーそのお言葉を励みとして文武両道頑張ってまいります。
後で後悔した。
そのままの方が良かった。
人生を切り開くには馬力が必要だ。
次男坊の達成感、そのすべての始まりは、彼の「会いたい」という気持ち。
願いは叶う。
そのことを、君は今一度大人のボクに教えてくれたね。
心からありがとう
本当によかったね
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